Judge Mathis：勉強を始めるきっかけはいつでも、どんな理由でも良い

本物の裁判官、被告人と原告が出演し、裁判さながらに裁判官が判決を番組中に下すという、アメリカで人気のリアリティーTV番組があります。

裁判の内容は、不倫（浮気）、金銭問題、親権など民事問題を取り扱って、くだらない内容から考えさせられる問題まで、人の不幸をエンターテインメントにしています。

裁判官の裁き方や被告人や原告たちを裁判官がなだめたり、叱ったりと、冷たい法だけの裁きだけでなく、人情あふれる場面もあります。

いろいろ似たような裁判番組が放映されているけど、その一つに「Judge Mathis」に出演している裁判官のGreg Mathis氏の経歴が面白いです。

北海道旭川市の旭山動物園

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

彼はアフリカン・アメリカンで、司法に進むためにまっとうな少年時代を送ってきたかというと、まったく違いました。

１０代から窃盗やドラッグなどで何度も警察に捕まり、地元のギャングのメンバーでもありました。

１７歳のときに少年刑務所に投獄されていたときに、母親が彼に会いに来ました。そのときに母親が彼に、自分はガンで余命もあまりないことを告げられました。

その時、やっと自分に目覚めと言います。

自分の育った荒れたコミュニティーを正す、人種差別（マルコムXの影響もあり）を無くす活動を行うことを決めると共に、なんと司法を目指すことにしました。

アメリカが面白いのは、Greg Mathis氏は逮捕歴があることで、裁判官になることは認められないはずでした。でも、彼が活動していたコミュニティーからの彼への称賛の声が司法に届き、なんとアフリカン・アメリカンで逮捕歴がある初の裁判管として認められたのでした。

そんなエンターテインメント業界は、彼の経歴に飛びつかないはずもなく、番組出演となり人気の裁判管となっています。

彼の話を聞いて、勉強を始めるのは、ほんといつでもいいなと思いました。

Greg Mathis氏が収監されているときに、死期が近い母親が訪れることがなかったら、彼はそのままギャングになっていたのかもしれません。

本人にやる気とそのきっかけが与えられれば、いつでも勉強なんて始めればいいのです。

子どもであれば、無理に周りの大人が勉強をさせる必要も本来はなく、社会のシステムに組み込まなくてもいいと思う。

大人も同じで、過去に傷があったり、勉強ができなかったとかで苦手意識があっても、「敗者復活」ができる寛容さがある社会であればいいなと思う。

セシル子ども英会話に通う、全然学校の勉強に興味がなかった中学生の生徒が、ちょっとした出来事がきっかけで、ものすごく勉強好きになって別人になってしまった様子をみて、「Judge Mathis」の番組を思い出しました。

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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