子ども自身がすでに英会話ができるようになるのは無理!と感じている

英語で子育て

日本の生活環境で英会話を習得する困難さは、子どもも大人も関係ないです。英会話の必要性を感じている人にしてみると、この困難さをどのように克服するのかが大きな課題となります。

幼児から社会人まで英会話を指導しているセシルの安田です。小学生や中学生のクラスで指導しているとき、感じたことがありました。

このクラスの子どもたちの最近の授業態度があまりよろしくありませんでした。

生徒の授業態度が悪くなる最初のサインとしてあげられるのは、

宿題をやってこなくなる。いままでやってきたのに、あるときから徐々にやってこなくなり、やってこなかった理由を質問しても、言い訳ばかりの場合が多い。そして、全然宿題をやらなくなります。

または、授業中に他のことをし始める。例えばノートに落書きしたり、授業と関係ないことをしていることが多くなる。

他にもあるんでしょうけど、この2つが目に見えてわかりやすい態度です。

このような勉強姿勢が続くと、人の話を聞いていないので、授業内容に難しさを感じていくことになり、いままでできていたものも、徐々に抵抗感がでてきて、質問に答えることが億劫になってきます。第3者がそんな生徒の態度をみると、子どもにやる気がない!と思われても仕方がありません。

それがさらに続くと「諦めモード」になります。「無理〜!」とか「難しい!」ってまだ何をするのか説明していなくても、気持ちがもう離れています。だから覚えられない。そしてどんどん落ちていくから、子ども自身も投げやりな態度になっていきます。「英会話ができるようになるなんて無理」みたいな考え方になっていきます。

もし子どもがいる親でしたら、親としてそんな子どもにどんなことをしてあげますか?

もしかしたら、「もういい加減にしなさい!」とか「早く勉強しなさい!」、「やる気がないならもう辞めなさい!」というような態度になりますか?

仮に子どもが親の言う事に対して「べつに〜」、「めんどくさ!」「うざ!」、「あとで〜」とか「やればいいんでしょ、やれば・・・」みたい態度でしたらどうしますか?

社会人でも上司の質問や課題が達成できず、言い訳ばかりしている人や「いやいや」な態度は見せないけど、どう考えてもやる気ないでしょう!?という人もいますよね。上司ならそんな部下に対してどのように対応しますか?

そんな反応をする子どもに対して、英会話講師としていろいろと自身反省する事になります。

生徒にやる気を起こさせるために、英会話講師がすること

よくある講師サイドの対応として、親にサポートを頼む。例えば、宿題があるので、それをやってくるように子どもに伝えてほしいなど。効果がある場合もあれば、全然だめな場合もあります。親御さんにすると、また別の仕事が増えるわけなので、なかなか積極的になれない家庭もあります。

生徒を叱咤激励する。「Good job!」とか「You are great!」など今まで以上に褒めたりすると、「うれしい」と感じ、やる気が出る場合もあります。

授業にエンターテイメント性や娯楽性を持たせる。よくあるのはゲーム的な要素のある教材や授業内容で生徒の関心を集める、楽しませること。ほとんどの英会話クラスでやっていると思う。

いままでの授業スタイルを変えたり、教科書そのものを変えたり、指導内容を変えてみる。極端な例だけど、リピート練習ばかりだったり、教科書の内容のみの授業では、生徒は飽きやすい。よっていろいろな教材、指導方法を組み合わせてより生徒に授業に集中してもらう。

あと、褒美として景品をあげるなど。

他にももっとありますが、どれも基本は、講師の指導力によります。

でも指導力があっても、子ども自身、全然やる気がなくなってしまう原因を作っているのは、講師の指導力の無さが、もしかしたら最初に問題を作り出しているのかもしれません。

やる気ってなに?

でもその「やる気」って、いくら周りの親や講師が子どもに、こんこんとやる気を起こさせよう、説得や話をしてみたところで、あまり効果的ではないですね。

やる気がない部下に「痛み」もしくは「恐怖」(減給!)を与えて、やる気を起こさせることはできるでしょう。もしくは「快感」(昇給!)を与えても、やる気をもってやってもらえるかも。

でも人ってそんなものでは動かないですよね。

「やる気」とは「動機」で 「それをしたい」という気持ちでしょ?本人が心底「やりたい!」と思わないと、それこそ「無理」。

私の子どもは4歳になってから、自分のことは責任をもって行動してもらう目的で、我が家では、妻と子ども自作の「Happy Book」という百均で買った自由帳を使って、オリジナルのノートを子どもに持たせています。

我が家の「Happy Book」自分がやりたいと思わないとだめなんだよね。
我が家の「Happy Book」自分がやりたいと思わないとだめなんだよね。

 

何か特別なことをするわけではないです。

たとえば朝起きたら、

Wake up. 自分で目覚めて、

Wash my face. 顔を洗って、

Be ready for breakfast, lunch and dinner. 朝食の準備をして

Prepare for school. 学校の準備をして

学校から帰ったら、Wash my hands. 手洗いをして、

Put my toys away. おもちゃで遊んだら片付けをして、

Fold my clothes. 衣服をたたむ。

他にもいろいろあるんだけど、それぞれのタスクの絵のところに、自分でがんばってできたら、子供お気に入りのシールがもらえることになっています。毎日少しずつでももらえるとうれしいですね。だから自信まんまんなわけです。

でもたまに朝眠くて自分で起きれず、グタグタしたり、やる気モードがまったくなしのこともあります。そんな時はシールがもらえなく、くやしい思いをしています。そんなときは、ちょっとした反省会を妻としていますね。「You can do it tomorrow.」とね。

習慣化することって、とっても些細なことの積み重ねだけど、親にしてみると楽なんですよね。これが一番重要。子どもに「いちいち」小言や催促する労力が省けるからです。朝から子どもに向かって「早くしなさい!」って言わなくなります。逆に、私が妻や子どもから、注意されています・・・・。

さて「やる気」って、生徒自身が「やってみたい!」と思うようにさせるコミュニケーション能力と子どもの考えていることを理解する能力をもっていることが、講師として必要なわけです。

生徒自身が本当にやる気がないなんてのは、よっぽどの事情を子ども自身が抱えている場合がほとんどでは?

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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