アメリカでオススメの地元情報収集法

他いろいろ
本当に飾りっ気のない人なのが、とても印象的だった

シアトル滞在時代、Capital Hillの日本食レストランで内緒にバイトをしていた、セシルの安田です。アメリカへ旅行に行く予定だったり、長期滞在する予定であれば、地元の情報収集方法の一つにどうぞ。

Seattle 時代、学生VISA holderでは、仕事をすることは内緒(俗に言う違法)でしたが、衣食住の足しに少しでもなるためにバイトを探していました。イタリアンレストラン、ガーデニングなど、いろいろな職種の面接に行ったことがあります。

その後、コツコツとコネを利用してSeattleにある日本食料理店と縁あって、巻き寿司の専門として、寿司カウンターでお仕事させていただくことになりました。全く料理なんてしたことがなかったですよ。でもオーナーや寿司職人の方たちからいろいろ、不器用な私に教えていただきました。

営業中、包丁さばきや巻物に入れる具材など覚えながら練習し、魚の英語の名前や味の表現などを事前に勉強した覚えがあります。

マグロ(Tuna)にスパイスを効かせた巻物。辛さを出すためタバスコなど入れています。
マグロ(Tuna)にスパイスを効かせた巻物。辛さを出すためタバスコなど入れています。

 

そんな状態で、カウンターからお客さんの注文を受け取り、調理をしたり、食事中のお客さんとの会話はとても面白かった。

いろいろなお客さんが来ましたよ。地元の在住のアメリカ人はもちろん、外国人、長期滞在の日本人駐在員、日本人グリーンカードホールダーや移住したを決めた人、地元のセレブリティーなど。またそんな方たちから、シアトルの日本人コミュニティーの話や、地元のローカル話、有名人の話など「へ〜」というような話題が多かったです。

今みたいにSNSなんて全くなかったけど、生の情報の受け取りの速さはピカイチだったと思う。

学生としての生活と、仕事をしながら現地で生活するのでは、他の留学生に比べてより多くの経験をさせていただいた。

そんな仕事の接客中、シアトルで成功された日本食レストランのオーナーが客としてきていて、仲良くさせていただいた。彼の身の上話は、面白かった。

彼が中学生の時に、日本から家出してそのままアメリカ行きの貨物船に潜り込んで、(当然パスポートなし)運良くアメリカ国内に不法入国した経験者でした。

英語は当然できませんでした。とにかく必死に中学生ながら仕事を見つけ日々生活をしていたそうです。20歳ごろ、バイト先でアメリカ人の彼女(今の奥さん)と出会い、彼女はUniversity of Washingtonの学生でした。

彼女の英語力を利用して、かなり儲けさせてもらったと言います。

彼女の通う大学には、多くのだめ日本人学生が本当に多かったようです。親が金持ちで、その子供は日本で全然勉強ができないから、せめて英語だけはできるように、という理由でアメリカに行かせたはいいが、その子供は留学ではなく、「遊学」できている。

一般的に、アメリカの大学は入学は容易いが、卒業は全然容易でない。

だからそんな彼らは全然卒業できない。学校の授業にもついていきないカモを、彼女に彼らの論文のサポートやテスト対策などのプライベートチューターをさせて、かなり稼がせてもらったようです。

それでも卒業できない日本人学生には、彼が作った真贋つかないほど精巧に作った大学卒業証書を彼らに売って、これまた儲かった(笑)と話してくれました。

多分、今でもそんな日本人学生だけでなく、他の留学生もアメリカには多いと思う。

本当に飾りっ気のない人なのが、とても印象的だった
本当に飾りっ気のない人なのが、とても印象的だった

 

また、マイクロソフトのBill Gatesが今の奥さんとデートによく利用してもらっていました。

初めて彼をお店で見たとき、すでに成功されていたので本当に有名人だった。そんなデート中でも、髪の毛はボサボサ、典型的なアメリカ人の格好で来客したときは、「Geeky(オタク)っぽい!」と思ったものです。また彼女もパッとした印象も無かったな。

来るたびごとに、必ずお二人揃って、同じ曜日に、同じ時間、同じテーブル、同じハマチの握りを箸で食べていました。

印象的だったのは、デート中、彼らの会話は一切無かった。色々とビジネスについて考えることがあったんでしょうね。(笑)

そんな彼もスピード狂で、珍しいポルシェを80マイル近くオーバーしてハイウェイを走って捕まったことがありました。人は見かけによらないな〜と思った。

「罰金なんて彼にとって痛くもないよね」と話していたものです。

ビルゲイツ夫婦はどうかわからないけど、一般的にアメリカ人は日本食をエンターテイメントとしてよく楽しんでいました。日本人からすると邪道でしょう〜、みたいなこと関係なく。

ある人は、日本の作法を重んじて食べる人もいれば、フリースタイルでフォークとナイフで寿司を食べ、味噌汁はスプーン。味よりも、遊び心いっぱいでしたね。カリフォルニアロールに飽き足らず、日本の回転寿司や本格寿司屋では絶対にありえないようなメニューをよく作っていました。お寿司にタバスコ入れたり、わさびだけが欲しいというので、山盛りのわさびを美味しそうに食べたりなど。

もしあなたが「地球の歩き方」などの観光本やインターネットで情報収集を十分しアメリカに行くなら、日本食レストランに立ち寄ると、もっとローカルな情報を手に入れられ、滞在をもっと楽しいものにしてくれると思う。小さなアメリカの日本食レストランでしたが、ウエイトレスやウィターは本当によく情報を持っていました。

注意するのは、ファーストフード系の弁当屋、特に照り焼き弁当を販売しているところや、どう見ても日本ぽくない日本食レストランは、中国人か韓国人がオーナーの場合が多いので、立ち寄ってもあまりいい情報は得られません。英語ができないのなら、無理ですね。

私もノースカロライナ州へ一人旅をした時も、地元の日本食レストランに入り、そこのオーナーとローカルの話やおすすめスポット、地元の美味しいレストランなどの情報をもらい、短い滞在期間だったけど、ノースカロライナの都市を有意義な時間で過ごせたのを覚えています。

 

ところで、ワイン飲みますか?ワイン飲みの人って舌が肥えているでしょう?美味しいところをよく知っているものです。北海道に夫婦で初めて行った時、札幌のおすすめのレストランなどの情報がなくても、地元のワインショップを最初に探しました。ワイン好きの店員は、安くて美味しいおすすめのレストランを必ず知っているんですね。教えてもらったところは全てハズレがなかった。

アメリカに来てわざわざ日本食なんて食べたいと思わなくても、利用する価値は十分あります。

Enjoy!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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