その授業料、もったいない?or ムダ?

英会話スクール
Reduce – Reuse – Recycle – Repairの資源の有効活用の意味

義務教育でない限り、学校、大学や学習塾やセミナーなどで授業を受けるのに、ほとんどの場合、「授業料」というものが発生します。

私の英会話スクールもボランティアでもないし、国から補助があるわけではないので、生徒さん達から授業料をいただいてスクール運営をし、英会話授業というサービスの提供をしています。そんなセシルの安田です。

 

今回は授業料についての考え方。

授業料やその受講内容に納得の上で授業料を納めて、受講する人がほとんどでしょ?

でもある人は、せっかく苦労して入学した学校が、がっかりなところだったり、スクールの授業内容が期待していたものと違っていたり、価値に見合うものでないと判断、見方をすれば、その授業料って「無駄」だと思い始めるんですよね。

でも無駄と思ったものが、見方を変えれば全く無駄ではなかった、そんな発想にもなってしまうから人の考え方って面白いです。

Waite of money: お金の無駄と言います
Waite of money:
お金の無駄と言います

 

しかし、こと、授業料が「もったいない」という見方は「無駄」とは異なります。

英語で「無駄」は「waste」って言います。他にも色々な表現がありますが自分で調べてみてください。では「もったいない」は、英語で「mottainai」。先のwasteでも通じますが、もっと深い意味があります。

調べてみると、もともと、

「物体(もったい)」とは、元来は仏教用語で、「勿体無い」は、「不都合である」、「かたじけない」などの意味で使用されていた。現在では、それらから転じて、一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」

Reduce – Reuse – Recycle – Repairの資源の有効活用の意味
Reduce – Reuse – Recycle – Repair:
資源の有効活用

 

授業料や授業内容、サービスの価値を十分に理解していても、その価値を十分に本人が生かしていないため、無駄になっていると思う時、「もったいない」心理になるんですね。

英会話スクールに通っている子どもや社会人の生徒さんが、全く期待はずれなサービスや授業内容の場合、その授業料は、無駄ということになります。

でも、サービスや授業内容など生徒さんたちにとって期待通りであっても、本人がそれを生かしていないため、授業料がもったいないと考えている、そんな価値観を持った人たちもいます。

例えば、子どもを習い事に通わせているけど、「もったいない」と思う親の心境はどんなものでしょう。

ほとんどの場合、子供のパフォーマンスが親の期待通りでないことが多いようです。もしくは親の過剰な子どもへの期待。

子どもが授業中に、先生の言うことを聞けない、覚えることができない、落ちついて参加できない、成績が上がらない、などなどの理由で、親自身がイライラ感とフラストレーションを感じている人が多く、授業内容に不満はなくても、自分の子に不満なのです。だから授業料がもったいない、と。

フラストレーションって、期待通りにならない時の感情のことを言います。

その感情を自分で抑えることができる人とそうでない人がいます。私がよく見かけるそんな親子の様子というのは、

授業中に、子どもが落ち着きなく、授業に参加できていないところを目撃した場合、親が子どもに手を出す(こつく)、もしくは、子どもに口を出す。だから、子どもを自由に学ばせるつもりはあっても、子どもをコントロールしようとします。

(子どもの落ち着きのなさは、その子の個性でもあると思うんですよ。)

だから、親も不機嫌なんです。そんな親の表情を見たら、どんな年齢の子供でもすぐに事態を理解します。言葉で表現できない年齢の子供でも、ますます反抗的になるか、何もしないという行動に出ます。

どんどんネガティブスパイラル、ドツボにはまっていきます。

そんな子どもの反応に辛抱できない心理状態なので、子供の習い事をもったいないから辞めさせるケースが多いと思う。

私から見て、子どもの頑張っている様子を見いて、親の判断で辞めてしまうのは、何とももったいないな〜と、思うこともしばしば。

中には、子どもに習い事をさせ続けて、じっと我慢している親もいることでしょう。子どもに期待していることには、変わりはないですが・・・・

 

私にも子どもがいます。私は、自分の子どもに対してな〜んにも期待はしません。「期待するような子育てはしていない」、といったほうが正確かな。

そんな考え方を持つ私からの、子どもに習い事をさせているけど、「授業料がもったいない」と思っている親へのちょっとしたオススメは、

親の価値観・子どもに対する見方を変えること。

でも、これって一番難しい!

他人から言われると、「カチ〜ん」ときて、感情的になるんですよね。たとえ夫婦であっても。

でも他人から、どうの、こうのと言われても、本人が気づかないとその人の見方って全然変わらないのです。

だから、考え方も変わらないから、行動も変わらないのです。

でも、子どもを習い事に通わせている目的の再認識、自問自答はできると思う。

「どうして通わせているのか?」

そして、

「なぜ、もったいないと思うのか?」

「どうして、もったいないと思うようになったのか?」

 

ほとんどの人は、自分のことがわかっているようで、本当はわかっていないことが多い。それぐらい親のもつ価値観って、強固なんです。

 

「もったいない」心境のまま親が我慢したり、子供を無理にコントロールし続けると、子どもが大きくなったら、あっという間に子どもの方から「親の考え方と違う!」とかの理由で、悪い意味の子離れという結果になってしまうのです。(それって、家出とも言いますね・・・)

 

我が子を愛しているなら、ぜひ子どものことをわかりあってほしいな〜。無理して我慢せずに。

スクールとして、無駄と思われないレッスンを提供するのは当たり前ですが、習い事を通じて、そんな親子の体験をしてもらえると、もっと嬉しいな!

Enjoy it!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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