Mind Mapping(マインドマップ)と英語学習

英会話上達
カラフルで面白そうでしょ?この作業が記憶に残りやすく、クリエイティビティが増殖される、かも

マインドマップってご存知ですか?

10年くらい前に「何か考えをまとめるためのツール」みたいなものはないかな〜と書店をふらついていた時に、「マインドマップ」という本を手に取りました。

まずは書かれた通りにやってみようと、いろいろ試してみたところ、私にとって、とてもいい感じなツールで、今でも様々なシーンで役立てています。

マインドマップとは、「トニー・ブサン氏」が発明したものです。

Mind Mapping生みの親 日本語の本もあります
Mind Mapping生みの親 日本語の本もあります

 

何が良いのかというと、頭の中の整理がつかない、もしくは新しいアイデアを考えたり、既存のアイデアを組み合わせとか、いろいろなことに使えます。そしてその考えの一つ一つを、カラーペンで絵文字にしたり、絵を描いたいたりします。私は、ハンドライティングがひどく、自分の書いた文字の判読ができないので、パソコンを使ってビジュアル化すると、とてもすっきりし、また止めなくアイデアが吹き出るのが面白いですよ。

また、仲間とアイデアを出し合う時のブレインストーミングに、このツールを使うと、とても効果的です。

このブログを書くのにも、マインドマップをかなり活用しています。アイデアがあっても、このツールで考えをきちんとまとめずに、いきなり書き始めると、当初頭の中で考えていたことと、実際に書いていることが全然違っていて、書き終わった時には、「なんだこりゃ、意味わからん!」ってことがかなりあります。(今でもありますね・・・・反省)

最近知ったんですが、マインドマップの講習会やらマインドマップを使ったXXX学習法など様々な分野で活用されているんですね。

もし使い方や詳細を知りたい場合は、本やインターネットで調べてみてください。

さて、このマインドマップを使って、英会話のレッスンで使用したことがあります。そのときの成功例と失敗例をお話します。セシルの安田です。

カラフルで面白そうでしょ?この作業が記憶に残りやすく、クリエイティビティが増殖される、かも
カラフルで面白そうでしょ?この作業が記憶に残りやすく、クリエイティビティが増殖される、かも

 

中学生のクラスを担当していた時に、父兄から学校の英語の授業がイマイチ理解できていないようだから、一度指導して欲しいと依頼されたときのこと。

昔から、中学生で学ぶ英語の文法で、よく混乱する項目というのが、

  • Be動詞と一般動詞の違い

  • 3単現のS (3人称単数で現在形の時、一般動詞にSをつける)

  • 時制:現在、現在進行形、過去形、未来形、現在完了形など

これらを良く理解していないと、中学校の英語の試験は解けません・・・。(未だに学校の授業内容と指導方法は変わっていないのです)

そこで、このマインドマップをレッスン中に実験がてら、導入することにしました。

説明していきながら、ホワイトボードに書き込んで、それを生徒たちが各自気ままにノートに書いてもらうと、

「な〜んだ。そうだったのか。」と

もやもや感がなくなり、すっきりした様子。

 

あ〜、よかった。よかった。

 

と、一つ成功例ができたので、

他のクラスでも使ってみることに。

今度のクラスでは、生徒たちにとって見たことのない指導内容のため、導入当初は食いつきがとても良かった。

しばらくマインドマップを使って指導していましたが、途中で使うことを辞めました。なぜならマインドマップを過信していたのと、私の指導方法が間違っていたからです。

当初、マインドマップの使用目的は、生徒の英語の文法項目の理解の手助けでした。

でも、このクラスの生徒の場合は、文法自体の知識がありませんでした。本人たちは、「学校の英語はさっぱりわからん!」と混乱した様子でしたが、実際は混乱はしていても、暗記していないため、理解ができていないことでした。

つまり、英文法に混乱しているのは、学校の英語の授業の内容自体を理解できていませんでした。

つまり、英語のことがさっぱりわかっていないし、そもそも知識がないのでした。

何も無い物は整理できません・・・・。

それを私が理解せずにマインドマップを活用してもうまくいきませんよ。

 

そんなことに気づいてから、まずは、徹底的に指導しました。学んだものを記憶に残りやすくするために、しばらく授業でマインドマップを使いました。

でも、また肝心なところが抜けていました。

たとえ授業中にマインドマップを使って頭の中を整理してもらったり、記憶の助けに利用してもらう目的でも、

復習:マインドマップの見直し」という作業がないと、いくら素晴らしいツールだとしても、どんな人でも記憶に残らないのです。

「あ〜、なんとなくわかってきたような気がする。」と生徒から授業終了後に話してくれても、彼らがその後、何も見直しをしないと、どんな人でも忘れます。確実に。

英語の学習って、結局英語を使う頻度が高ければ高いほど、上達するんです。

たとえ彼らが素晴らしい出来のマインドマップを1回作ったとしても、作ったものを見直す作業、つまり記憶の原則から反復作業をしないと、ダメなのです。

だから、講師として、楽しく復習してもらえるような工夫と生徒とのコミュニケーションが必要なのです。

Good luck!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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