外国人英会話講師と研修や打ち合わせ等で、日本人学習者について話をすることがあります。

彼らからの話でよく耳にすることは、

「日本人はどうしてこんなにもシャイなんだ！？」と。

「shy」とは恥ずかしがり屋という意味です。その反意語は？

”Go for Broke National Education Center”
ロサンゼルスのリトルトーキョーにある全米日系人博物館前にある教育センター内に展示してあったパネル。
Stand up. Speak out！
「立ち上がれ！自分の意見を言おう！」
Courage to stand up!
「勇気を持って立ち上げれ！」

こんにちは。

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

「shy」の反意語の一つは、「confident」。

Be confident.（自信を持って！）

「あなたはシャイな方だと思いますか？」と質問されて、

「はい」か「いいえ」で答えるとどちらでしょう。

多くの日本人は「はい」と答える傾向が、自分も含めて（！）、諸外国と比べてとても高いような気がします。

心理学者でスタンフォード大学のPhilip Zimbardo教授が自身の「The Shy Child」の本の中で、世界で最も恥ずかしがり屋が多い国はなんと日本だと述べています。

６０％の日本人が先ほどの質問に「はい」と答えるの傾向にあります。その人たちは自分に自信がないという結果になります・・・・。（マジか！）

ただ、このシャイな性格は、英会話の技術とは全く関係がない。逆にこれが上達の邪魔になることの方が多いかも。

英語が理解できるようになる過程で、ただ単に相手の言っていることを理解しようとじっと聞いているだけなのか、もしくは恥ずかしがり屋、内向的か精神的に病んでいるのかどうか、日本人は勘違いされやすいことがあるようです。

例えば、海外の学校へ通い始める子どもは、地元の子たちの言語がわからないので、しばらくの間じっとしている時があります。

これは恥ずかしがっているわけではなく、自分なりに周りの様子を見て聞いています。理解しようとしているだけ。現地の言葉で何をどう言っていいのかわからないからね。

すると、今まで聞いてきたことばと自分の理解が一致した時、急にしゃべり始めます。

言葉を理解していても、授業で先生からの質問にシャイな性格のため自分の意見を述べないと、成績に影響するばかりか、医者に診てもらうことを薦められることもあるようです。

シャイさが英会話学習で厄介なのは、英語で伝えることを妨げることで上達しにくいところがたくさんあります。だからなかなかうまくならない。そもそも誰だって初めから上手なわけないからね。

この恥ずかしがり屋が日本人に多い原因は、精神的な疾患（アスペルガーなど）を除いて、失敗した時に親や周りの大人たちに責められる子が諸外国に比べて多いことが原因だと「The Shy Child」の本の中で述べられています。

親や周りの大人は子供に求めすぎていることが多いにあるようです。

この本では、イスラエルの子供達と比較していたけど、彼らは何かを試みて失敗しても、失うものは何もないことをよく理解しているけど、日本人は新しいことにチャレンジしても失うものの方が多い。それが恥ずかしがり屋が多い原因の一つに述べられています。

出版されてからかなりの年月が経っているので、このデータの信ぴょう性はわかりませんが、大人や子どもに英会話の指導する時、恥ずかしがり屋でなかなか発言できない、積極さがもっとあればいいのに、みたいな場面に遭遇します。

先の、外国人講師は、日本人は恥ずかしがり屋が多いこと知っているので、クラスの中で生徒に向かって、「Don’t be shy!（恥ずかしがらないで）Be confident!」と大きな声で発言をするように求めています。

私個人、あんまり意味ないな〜と思っています。（言わないより全然良いでしょうけど）ただshyになるなっ〜て、言うは簡単、でもシャイな本人さんにとってなかなか克服しにくい、もしくは全く受け入れられないこともあります。

もし英語一言言うことが、彼らにとって「失敗（何が失敗で何が成功なのか？）」の恐れの方が大きいのであれば、その失敗を取り除くことが講師ができることだろうな。

それは、彼らの間違いを正すことでもなく、無理に言わせる、英語の単語やフレーズをリピートさせたりすることでもない。彼ら自らが言ってみたい、伝えてみたいと思うまで、まずはじっと待ってみる場合もあります。

何が彼らの挑戦を止めているのか、彼らの気持ちを理解するようにできるかぎりします。でも彼ら自身、シャイであること自体理解していないこともあるからね。

そこから少しずつ彼らの背中を押すことにしています。

Good luck!

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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