A public bathroom;『トイレの神様』が本当にいたら・・・・

家族でトイレの話をしました。

私自身、トイレは常に綺麗にするように心がけています。そして家族一人一人が大事に使うように話をしました。特に子どもは綺麗にすることは大切なことは分かっていても、なぜ綺麗にする必要があるのか理解していなかったからです。

私がトイレを綺麗にするようになったきっかけがありました。

１０代の頃、清掃会社でバイトをしていて、そこでいろいろな経験をさせてもらいました。コンビニ、パン屋、ビルの窓、新居宅、ビル、マンション、工場などいろんなところを綺麗にしてました。

その現場の中で、従業員に嫌われる、絶対にしたくない仕事がありました。

その一つが、「夜逃げ」の後の部屋の掃除。

何が嫌かというと、「匂い」。臭い。夏場になると最悪。炊飯器のご飯、冷蔵庫の中、キッチンの流しなどやりっぱなし。冷蔵庫を開けたときは、目がしょぼしょぼしたものです。

そんな仕事での作業は、匂いが体につかないように重装備で向かっていたな。と言っても顔に雑巾を巻いて、マスク代わりにするぐらいだったけど。

現場に到着すると、もう床は足の踏み場もなく、あらゆるものが引っ掛け回された感じ。多分、借金の取り立てが金目のものを部屋中探していたんだろう。もしくは住居人がもともと整理整頓ができない性格だったのか。

そのような現場に行くと、トイレは絶対と言っていいほど汚い。長年掃除をしていない感じだったな。当然アンモニア臭い。

また他の作業現場でも、汚〜いトイレの清掃をしていたんだけど、手袋なしの素手でクレンザーとブラシ、雑巾を使ってきれいにしてました。

汚い作業を完了すると、面白いことに便器に頬ずりしてもいいくらいトイレに愛着が持てるものです。ピッカピカ。

家族で浜松まで餃子を食べに行った後、「浜松市楽器博物館」へ行ってきました。
これはミャンマーの楽器　サイン・ワイン。
楽器には見えません（笑）

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

そのバイトをしてから、いろんなレストランやバーなどの飲食店、デパートやスーパー、コンビニ、駅や空港などでトイレを利用するときに自然とどのくらい綺麗になっているのか気になってきたんですね。

店内に入ると、「ここ埃がたまってるな〜、」とか、「いろんな物が置いてあってごちゃごちゃしたトイレだな〜」とか全然綺麗にしていない臭いトイレとか。

便器やトイレの室内にシミが一つでもあったお店に再度行くことがあると、その店は閉店していた確率がとても高いことに気がつくようになった。もしくは業績不振になっていたりとか。

これは家でも同じで、知人宅でトイレを借りたとき、きちんと手入れのできていない所の家族は、離婚や不仲など人間関係に問題ある噂がたえない。

一方で、近所のコンビニのトイレはいつもピカピカ。多くの客の出入りがあります。

大阪市内の駅のトレイも行ったら綺麗になっていたな。だから世界一の観光客数になっている要因にもなっていると思う。

アメリカにある治安の悪い学校に赴任してきた校長が、その便所の汚さから一人でコツコツと清掃を開始し、ピカピカにしたら学校に通う子どもたちが荒れなく、いい学校に生まれ変わった話を聞いたことがあるけど、本当にそうなる確率は高いと思う。

心も綺麗になるんだろう。

アメリカのスタバでトイレの問題がありました。以前はスタバでトイレだけを借りたくても、店内で注文しないとトイレの鍵を貸してくれないポリシーでした。また店内の席も用意しませんでした。

そこに黒人男性たちが何も注文せず、トイレを貸して欲しいと頼んだ所、店員に警察に通報されたことがきっかけで、スタバが「人種差別」をしていると問題になった。

それ以降、スタバのトップのHoward Schultz氏が、スタバは商品を購入しなくても誰にでも、いつでもトイレを使えるようにします、とポリシーを変えることにしました。

その時の声明に、

“We don’t want to become a public bathroom, but we’re going to make the right decision 100 percent of the time and give people the key,”

それ以降、アメリカに行ったとき、スタバで用を足しに店員にトイレの鍵を貸して欲しいと頼んだいたけど、頼まなくてもトイレのドアは開いていたな。

確かにトイレという空間は、変なこと、特に違法なことには利用されるのは、アメリカだけでなく、日本でもある。

コンビニのオーナーの生徒さんも、このような話をしてくれたことがあったな。オーナーにしてみたら「大迷惑！」とおっしゃってました。

ホームレスや薬物の問題が絡んできたりして、お店の印象がかなり悪くなります。今までの客も離れることになるだろう。

だからSchultz氏は声明で、restroomではなく、a public bathroomと言ったのは気持ち的によくわかります。a bathroomというと、自分の家のようなプライベートな空間のトイレのニュアンスを感じられないこともない。スタバのオーナーの立場からすると、各店舗のスタバのトイレは決して公共トイレなんかではなく、プライベートな素敵なトイレなんだと思っているんだろう。

個人的には、スタバがトイレのポリシーを変えようが変えまいが、常にトイレを綺麗にしていれば、変な奴は店内に入ってこないだろう。また、トイレそうじをしっかりする店員がいれば、心もきっと綺麗な人であろうから、店員にも逢いにコーヒーを注文しに来る裕福な客層も戻ってくるだろうと思う。

トイレの神様はいないのだろうか？

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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