英語嫌いな親でも我が子に英語教育を

英会話スクール

私は親として、子どもが興味を示すものに、私自身できる限りサポートしてあげたいと考えています。その中から興味を持って続けられるものと、そうでないものを、子ども自身選択したものを尊重し、その選択に責任を持てるようになってもらえるといいな、と思っています。

そんな子どもが4歳ぐらいのときに、歌ったり、おもちゃの楽器などで音を拾って弾く真似しているところを見ていて、妻がちょっとスクールに通わせてみよう、と提案してきました。私は最初反対していました。「歌いに行くだけでしょ?」と。で、体験レッスンで子どもの反応見てからということに。

母のカンなんでしょうか?!ドンピシャでした。習い事デビューすることになり、毎回の授業は先生の目の前に常に座って、大きな声で歌って、家でやる課題も一生懸命頑張っているところをみると、子どもが興味をもって楽しんで取り組んでいるのをそばで見て、当初反対していましたが、そんな自分の勝手な思い込みが子どもの可能性を低めてしまう愚かさに気づいたのでした・・・。

私は音楽のことはさっぱりわかりませんが、もっと基本的で大切なこと、それは子どもの選択と興味に尊重を示すことの大切さのきっかけとなったのでした。

あじさい
子どもの選択と興味に尊重することって大切

 

英会話スクールを運営する側として、子どもに英会話を習わせようとする父兄と話をする機会が多いのですが、今回は、親自身が英語が苦手な人へのおすすめなお話をしていみたいと思います。

英会話の体験レッスン時に出席されるそんな親御さんと話をさせていただくと、英会話習得は子どもにとって、とても大切だと考えているんだけども、ご本人たちは、学生時代に英語はとても苦手だったと告白してくれたりします。そんな方達の苦手になった理由は、

  • 学校の英語の先生が嫌い。
  • 子供のときに親に強制的に英語を習わされた。
  • 外国人恐怖症
  • まったく英語の授業についていけなかった
  • 英語学習自体拒絶(ボイコット)

英語が苦手な今の学生の理由とあまり変わらないんですよね。

そんな父兄の英会話レッスンへの期待は・・・・

  • 子どもが英語嫌いにならないように
  • 楽しく学べるように
  • 親のような経験をしてほしくない
  • などなど

スクール側としてその期待に応えるのは当然ですが、楽しく学べ、英語嫌いにならないようにするのは、子ども自身の成功体験の積み重ねがあって、意欲が湧いてくるものです。

あと先生との相性もあるかもしれませんが、それは先生自身のコミュニケーション能力の問題が大半ですので、ここでは省きます。

父兄が学習指導のアドバイスをまともに受けても、当の本人は英語が嫌いで、英語はわからないし、学習方法も実際に行う自信がないので、何を自宅でしたらいいのかわからないものです。できるとしたら、英語のDVDや教材のCDを流すくらいでしょうね。普段から忙しいのに、それ以上のことを何かやるのには現実的ではないし、また子どもにとって、教室以外は日本語環境なので、子供自らが英語環境を探すのは無理があります。

だから親子で子どもがスクールで学んだものをいっしょに楽しめることを考えてみましょう。英語が苦手なことを逆手にとって質問上手になることをお勧めします。

 

子どもに英語を教えてもらうのです。

これは、スクールの方針や授業内容によって適さない場合があります。例えば、遊び中心の内容で英語に慣れてもらうことを主としているクラスは、子どもは英語のことはあまり覚えていません。子どもに授業内容を質問してみても、ゲームが楽しかったとかなど子ども自身の気持ちは伝えられるけど、英語の内容は覚えていないでしょうね。

でもそのような内容でも教えてもらうことは子どもにとってよい刺激となるようです。

以前こんな話を聞いたことがあります。アメリカで経済的に恵まれていない家庭で母親が英語をあまり理解していないので、息子が学校で学んでいることを母親に教えていたようです。親からの質問や学校で学んだことを教えてあげられないと、先生にその都度質問していたことを続けていたら、学校で一番成績がよかった、と。教えることが一番効果的な学習方法ですからね。

 

そして子供に責任を持たせてみましょう。

もしスクールから宿題があれば、子供自身にやらせること。子どもが宿題の内容を理解していないのであれば、子ども自ら先生に質問をさせること。教室で理解していても、子ども一人になるときちんと理解していなかったり、内容を忘れることはよくあることです。

宿題自体を忘れるのも子どもの責任でしょう。親が多忙の家庭でも、子ども自ら宿題をきちんとして、それを継続している子どもの成長はすばらしいですよ。

もし年齢が小さいのであれば、ある程度親の対応が必要です。

英語嫌いの親が自宅で何もフォローしないのは、事情が許す限り避けたほうが無難です。親の英語嫌いが子供にも伝染してしまうようです。子どもが「嫌いなことを押し付けられている」と感じていて、それを子どもの口から聞いたりします。親子関係にとって良いことではないですね。

がんばりましょう!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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