Assumption(勝手な思い込み)と英会話

英会話上達

「人の思い込み」というのはおもしろいものです。

つい先日までわたしは、「中国語の新聞を街中で読んでいる黒人」がいたら珍しいな〜、と思っていました。漢字だらけの新聞を読む姿をちょっと想像できませんした。知人の黒人(日本国籍)は日本語の新聞を普通に読んでいますが、中国語の新聞を読んでいる人は見たことがない。だから勝手に思い込んでいたのです。

他にも黒人で海外出身の知人がいるんですが、昔から彼のことを知っているつもりでした。先日久しぶりに会って、そのときに彼が来日する前の仕事の話になりました。なんと台湾に単身住んでいて、長い間現地で仕事をしていたので、英語、スペイン語、片言の日本語、そしてなんと目の前にいたんですね〜、中国語の新聞を街中で普通に読んでいる黒人が。日本語より全然上手というから驚きです。

わからないものです、質問するまでは。思い込みや偏見、固定観念っていうのは、良い意味もあれば悪い意味もあるようで、それぞれの本当の意味や違いが私にはわかりません。英語では思い込み(assumption)、偏見(prejudice)、固定観念(sterotype)と言います。「偏見がある」というと比較的悪い意味が他の2つよりもあると思います。何れにしても人に対してそれらを持つことは、人間関係においてアドバンテージにはなりませんね。

日本人で英会話を学習している人の中でも、積極的な人や社交的な人というのは比較的初対面の人でも臆することなく英語で話しかけることができる人が多いようです。

そんな人たちは普段の英会話学習の実践のためにと、自ら英語で話しかける人がいますね。でもそんな話しかけられた人に限って、「見かけが日本人ぽくない人」であったりするようです。そしてほとんどの場合そのような人たちは、英語で話しかけても、日本人であるかのように流暢に日本語で返事が返ってくることが多い、とよく聞きます。

 

日本人ぽい容姿の人が日本国内で今後マイノリティーになるかも

最近の日本では国際結婚が増え、特に人種が異なる結婚によってハーフの子どもたちや、外国人の両親の子どもたちも増え、わたしが小学生の時に比べてものすごく増えてきました。ある地域の小学校ではクラスの半分が外国人という地区もあります。

そんなハーフの子たちや外国人の親の子どもたちが全員英語や親の言葉を話すことはないのですが、両親の片方が日本人の場合、こどもたちが日本の学校に通っていると、日本語しか話せない子が比較的多いようです。また英語や外国語が母国語の両親が仕事で日本に長期間滞在し、母国へ帰国しても、その子達が日本の学校に通った経験があると日本語をナチュラルに話したりします。

また「見かけ」は普通の日本人で名前も漢字なのに、日本語がまったく話せない人を見かけることがあります。わたしみたいですね、韓国人っぽく韓国語の名前もあるのに韓国語が話せない・・・・

 

街中で困っていそうな人に英語で話しかけるときは?

もし日本の街中で「見かけが日本人ぽくない人」でも困っているように見えた場合、手助けのためにまずは日本語で「お困りですか?」と、自分から話しかけます。もし日本語がわからないようであれば、英語で伝えます。そんなとき、わたしの経験では、大体の人は英語を理解できています。当然あまり英語が得意でない国の人もいますけどね。

アメリカには様々な人種がいます。また様々な言語が使われていますが、基本英語です。わたしも在米中、困っているとき通行中の人が私に「英語で」話しかけて助けてくれました。日本語や韓国語でいきなり話しかける人は一人もいません。

ある意味日本人は外国人に対して比較的他の国の人に比べて親切な国民だと思います。

わたしの妻は日系アメリカ人で、「見かけ」は日本人ぽく、普段から英語と日本語を話します。そんな妻がアメリカで日本の居酒屋みたいなところへ行くと、日本からの駐在員や留学生に会うことがあります。彼らからよく彼女は英語で質問されます。:「You can speak in English well.  Where did you learn English? ( 英語が上手ですね〜。どこで勉強されたんですか?)」と。すると彼女は日本語で「英語の方が楽ですから・・・・。」と答えるんだそうです。

彼らにすると彼女がアメリカ出身とは初対面時に思わないのでしょう。

彼女は日本に長く滞在していますが、街中で困ったことがあっても、一度も英語で話しかけられたことがないようです。

 

問題を起こさないほうが利口です
問題を起こさないほうが利口です

 

 

英語を話すとき、話す相手への思い込みや先入観は持たないほうがいいと思います。日本語でも同じですが、特に言語に関して見かけとは関係がありません。

もし英会話ができるようになって、アメリカで観光中、レンタカーで運転していて、何か違反をして警察に止められることがあって、アメリカの警官は日本語がわからないだろうと思い込み、警官に英語がわからないふりをしたり、わざと日本語で話しかけて、その場から逃げようとしないほうがいいと思います。知人で「見かけ」は全然日本人ぽくないけど、日本語をナチュラルに話すofficerがいます。あとで痛い目に遭います。英会話であっても日本語であっても、会話をする場合は、相手のことを尊敬しながら会話をするというのは言うまでもありませんね。

英会話ができるようになると、その人の文化、考え方、そしてその人の日本に対する、または日本人に対する考え方を理解できるようになります。

またいろいろな人に巡り会えるチャンスが広がり、楽しく有意義な人生になりそうではありませんか?

現在学習中の方、がんばれ!

The following two tabs change content below.
アバター画像

安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

コメント