ハワイの英語とディープなハワイ

英会話上達
ハワイの英語が書かれているショッピングバッグです。英語訳がないとわかりません・・・・

ハワイの人とはシアトルでの学生時代から今でもとても縁があり、また義理の父親もハワイ出身なので、ハワイのオアフに行く時は親戚や友人たちと会うことがほとんどです。そんなときは、いわゆるローカル(地元)の人たちが行くところで楽しい時間を過ごすことにしています。

今回はディープなハワイと彼らの話すハワイの英語について。

ディープと言ってもハワイの観光地や食べ物などの話ではありませんので悪しからず。

私のシアトルでの学生時代、お金をセーブするために、一人暮らしのアパートや学校の寮ではなく、なにか他の方法がないか模索していました。当時大学の寮で滞在していて、同じ階にいたハワイ出身の人たちと仲良くさせてもらっていました。そこで彼らが一軒家を借りるから一緒に住まないか?と声をかけてくれたので、これはチャンスと思い、7人のハワイアンと私が一緒に生活することになりました。

当時英会話がまだできないころ、ハワイアンの友人が話す英語はものすごくアクセントがあるように聞こえ、彼らが集まったときに話す英語は、英語に聞こえませんでした・・・・。別の言葉でも話しているよう。また日本の学校で習ったような正しい文法(?)ではなく、いわゆるブロークンイングリッシュです。そんな英語をピジョンとかビジン(Pidgin)と言われていますね。

彼らにそれは鳩(pigeon)の英語か?と聞くと、「そうかも。よく分からない。」と言われたので、多分鳩という意味もあるのでしょう。普段自分達が使っている言葉が、EnglishだろうとPidginもしくは、pigeon(鳩)だろうと、何て呼ばれているか彼らにすると関係ないということでしょう。

あと、カメハメハ大王の時代のようなハワイのネイティブが話していたハワイ語もあります。現在では話す人は少ないようです。友人の一人がハワイ語を話すことができますが、祖父母から教えてもらった美しい言葉も、使う機会がないと言っていました。

 

もしハワイに行くことがあったら、

地元の人が通うようなお店に行って、店員の話すロコ英語を聞かれるといいでしょうね。多分何を言っているのかよく分からないと思います(笑)。またワイキキなどの観光客の多いところのお店では日本語のできる店員が多いので、ローカルな英語を聞くことが少ないので、難しいかもしれません。

 

ドラマ「Hawaii-Five-O」で、「ロコ」英語を?

ハワイに行く機会がなくても、今、日本の茶の間でアメリカのドラマでハワイの英語を少し聞くことができます。「Hawaii-Five-O」というハワイを舞台の刑事物のアクションドラマがオススメです。昔放映していたリメイク版のものですが、ハワイの様子や綺麗な景色をドラマの中で映像で見せたりします。アメリカのドラマには珍しくアジア人の俳優さん達が多く出演しています。私も好きでよく見ています。

もしかしたら、私も「Hawaii-Five-O」に少し出演しているかも!、というのは、朝、人が少ないワイキキのアラモワナショッピングモール前の公園をジョギング中、「Hawaii-Five-O」の撮影現場を見学することができました。彼らがそこの公園のベンチに座って演技中、彼らの後ろをジョギング姿で走っている怪しいアジア人を見かけたら「私」です。多分カットされているか、モザイクがかかっているんだろうな〜(笑)。

話を戻して、その俳優さんの中にサモア人(体がでかく、海老の弁当売っている役)が話す英語は典型的なハワイのローカルの人(ロコ)が話す英語です。キャプテンのスティーブ役はハワイ出身になっていますが、実際はオーストラリア出身(?)なので、演技中の彼の話すロコ英語は、現地のロコ達が話す英語とは微妙に異なります。

もしドラマの中で役者がロコの話す英語だけでストーリーが進むと、ハワイの人には理解されるけど、メインランド(アメリカ本土)の人には、ほとんど話している英語が理解できないと思うから、これだけヒットしないでしょうね。

ハワイの英語が書かれているショッピングバッグです。なんて書いてあるかわかりません・・・・
ハワイの英語が書かれているショッピングバッグです。なんて書いてあるかわからないでしょ?

 

da kian・・・

どれくらいハワイの英語がユニークかその例を。

私のアメリカ人の妻が小学校のとき、ハワイの小学校に通っていました。当然家庭、友達、学校での生活ではローカルの英語で普段生活していました。そんな時、ハワイ州の学校では「ハワイのローカル英語(ブロークンイングリッシュ)禁止令」が出されたようです。

授業中、生徒が、「da kian…(あれ・それ、とかいう意味です)」なんで言うなら、先生が「はい、XXX君、あなたの英語は間違っています。」と、それから正しい英語の指導がされていました。

普段使っている名古屋弁、関西弁、東北弁など止めて、いわゆる標準語で生活しなさいって話せますか?おもしろいことを当時したのですね。子ども時分の妻だけでなく、保護者や先生達自身もその政策に呆れていたようです。そんなことがあって、ハワイの英語が見直されるきっかけになったのかもしれませんね。

 

一部ハワイ語=一部日本語

私の家族では、子どもをお風呂に入れる時「Bocha time!」と言います。この「ボチャ」とは、ハワイのローカルの言葉だそうです。でも発音があまりにも日本語っぽいので調べてみました。というのも、義理の祖父や祖母が日本からハワイへ戦前に移住しました。その時期が日本からの移住がとても盛んなときでした。そして彼らの出身地が広島。そうなんですね、広島・尾道あたりの方言でお風呂のことを「ボチャ」といまでも使っているそうです。当時の移民は広島からの人がかなり多かったので、そんな日本語がハワイの英語として使われるようになっても不思議ではないな、と思います。

同じような例で、今日常に使われている韓国語の中にでも、日本語が一部使われていますよね。「たくあん(漬物)」とか「図書館」とか・・・・

義理の父は日本語が少しできるのですが、その日本語は「当時の日本語」というか、現在あまり使われないような日本語を話します。日本語自体も発達しているようだと感じます。

 

英会話学習を始めよう、もしくは初めている人にとって、「ハワイの英語」はまた別の英語を勉強するような感じになります。興味があれば先のドラマやYoutubeなどで勉強ができると思います。

ハワイへ語学留学を考えている人は、ハワイの英語も身につくチャンスがあり、アメリカの他の州で勉強するよりユニークね英語になるかもしれません。

どんな英語を話すより、まずは「何を相手に伝えるか」、内容のある英語を話すことが重要なのは言うまでもありませんね。

「HI Imua!」

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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