小学1年生の時に夏休み短期スイミングスクールに、いやいや、泣きながら通っていたセシルの安田です。
なぜスイミングスクールに行くことになったのか知らされず(もしくは理解できていなかったか)、状況も理解できず当時、親に連れられて、友達といっしょに行ったことを覚えています。
その時まで泳いだ経験はなかったと思う(たぶん)。当時の記憶が全然ない・・・。初日は訳わからず、更衣室に行って、スイミングパンツを自分一人で着え、周りの子達について行きながらプールへ。
プールデビュー!(そんな華々しいもんじゃなかったな〜・・・)
覚えているのは、スイミングのインストラクターの指導の仕方から、彼らを始めは「鬼」だとおもったけど、途中から「お友達」になったこと。
初日からずーと何日も、とにかく泣いていたような気がする。そんな子ども一人泣いていても、親やインストラクターは許してもらえず、そのままプールに入っていました。
でも「なぜ泣いていたのか」がまったく思い出せない。水を怖かったのか、その場の雰囲気なのか、インストラクターがいやだったのか・・・・。
今となっては「どうでもいいぐらいのレベルの問題になった」ことですね。
何週間かこのプログラムで毎日泳がされていたけど、内心全然楽しんでいなかったと思う。そんな状況で、最終日にテストがあると告げられました。
まず私は、インストラクターの話している日本語が理解できていなかったから、テストの意味も全然理解していない。周りの子達がワイワイ騒いでいても、かなりとろい子どもだったので、何が何だかよくわかっていない。
とにもかくにも、こちらのプールサイドから向こう側のサイドまで(25メートル)泳いだら、このプログラムが今日で終わる!(ラッキー!)ということは理解できた。
普段の練習では、水に慣れるために、水中に頭を入れること、浮かぶこと、目を開けること、ビート板を使って水を蹴ることなどをした記憶があります。でもプログラム終了まで水の中で目は開けられなかったと思う・・・・。
そしてテストで自分の順番になりました。
苦しかったな〜。必死に泳いだ。息継ぎが上手にできなかったことと、目を開けて泳いでいないので、コースからはみ出して泳いでいた。結局コース途中で足で立ってしまい、ある意味「失格」でした。
「とにかく、長く苦しいプールがおわった〜。」と思ったのですが、そんな結果とは裏腹に、なんか「悔しい」と感じていましたね。
だから、その翌年の夏休みにも同じプログラムに自分の意思で参加しました。
その年は、もう泳ぐのが楽しくてしょうがなかった。かなり泳ぎが上手になったし、その後は泳ぐことに自信がついたのか、小学生の夏休みは毎日市営のプールに友人と遊びに行っていました。
そんな私は英会話スクールを運営していますが、今回は子ども向けの体験レッスンでのお話です。
体験レッスンに参加する理由
体験に参加する子ども達の受講理由は、主に
-
子どもが英会話をやってみたい
-
親がやらせたい
そのどちらかか、もしくは両方。
そんな体験レッスンに参加する子どもの中には、教室入る前から泣いている子、レッスンが始まったとたんに泣き始めたり、初めからずっと最後まで泣いて親御さんのそばを離れない子もいます。
ほとんどの親御さんで、親が英会話を習わせたく体験レッスンに参加して泣いてしまった場合、「ちょっと無理でした」と言って通うことを断念する方もいます。
もしくは、泣いたり嫌がっても、無理に通わせたりしても、途中子どもが楽しさを見つけたりすることもあるようです。でもずーとイヤイヤ仕方なく通っている子たちもいましたね。ちょっとかわいそうでした。
また、子ども自身が自分がやりたいと言ったのに、体験レッスンで泣いてしまう場合もあります。
体験レッスンで頑張れる子はすごいと思う
体験レッスンで泣いてしまう子達は、もしかしたら、私の子どもの時のスイミングの特訓のように、雰囲気や周りの子が合わない、もしくは、その子が期待していたレッスン内容と違ったり、英会話講師に驚いたりと、訳わかんないまま教室に来て参加しているなど様々な理由があると思う。
そんな時は、やはりしっかりと泣いている子の気持ちを理解してあげたり、共感することが、その子のためになると思っています。体験レッスンの途中であっても一時授業を止めるか、一緒に退席して、なぜ泣いているのか確認する必要がありますね。
私がスイミングの時になぜ嫌だったのか、自分の気持ちを相手に上手に伝えることができなかったように、泣いてばかりで「悲しい」のか「こわいのか」または「なにかよくわからないけど、いや」というネガティブな気持ちを伝えられない子だっています。でもその子とは、親子関係ではなくても、辛抱強く共感することって大切だと信じています。
以前、私のスクールで地元のテレビ局が私たちの教室で、生徒に出演してもらい、カメラの前で生徒が英語で出題する、そんな英語のクイズ番組を制作させてほしいと依頼がありました。
楽しかったです。大勢のテレビ制作関係のディレクターの方やカメラマン、照明、舞台(教室に舞台を組み立ててしまった!)、普段テレビで見るアナウンサーの方たちが大勢でやってきて、10分ぐらいの番組のためのスタジオができあがり、生徒の子供達や私たちや参加した親御さんはとても興奮し緊張気味でした。
収録はとてもスムーズに済み、無事に放映されました!
その時の番組のディレクターとアシスタントディレクターの方と個人的にお話した時、「子ども相手の収録は大変難しい」とおっしゃっていたのが今でも記憶に残っています。
「なぜなら、収録時間は限られていても、出演する子どもがカメラの前で急に泣き出したり、緊張のままカメラがまわっていても、ずーと立っていたりしたら、制作サイドは早くその場を取り繕ってその子を下ろして、別の子に代役してもらうか編集したいところだけど、その子のことを思うと、こちらの状況なんて考慮していられない。だからじっと我慢ですよ。」と話してくれました。
たとえワンワン泣いていても、その子を一人の人として扱い、敬意をもって対応することは、どんな状況であっても当たり前のことだと思っています。
安田 英承
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