40歳になる前に格闘技に興味を持ち始めました。アメリカに行くときだけ友人に誘ってもらい、いろいろなビギナー格闘技クラスに参加しています。
例えば、
フィリピンの「Kali(カリ)」
Kickboxing: キックボクシング
Krav Maga (カラヴマガ:イスラエル式近接格闘術)
参加理由は、自分や家族のことは自分で守れないと、と思ったから。攻撃もするけど、セルフディフェンス(自己防御)中心に興味があります。
運動は適宜にしているので体力は問題無いと思っているけど、普段の生活や運動時に、人を蹴っ飛ばしたり、ぶん殴ったり、倒したり、首を絞めたり、急所を潰すような動作をしません。
普通の人はしないと思うけど。(笑)
だから、アメリカのジムに行って、スパークリングや思いっきりパンチングバッグにパンチをしたり、「これでもか!」というぐらいの勢いで練習相手を蹴ったりすると、急に体の訳のわからないところが攣り始めます。(情けない・・)
また、練習中はものすごい闘争本能を煽るので、普段の運動量にもかかわらず、心拍数がものすごくあがります。だから練習がものすごくしんどい。息が上がりっぱなし。「ゼエゼエ」言ってます。
なぜなら、もし実際に襲われると人の心拍数はものすごく上がり、冷静な判断ができなくなったり、恐怖で全く声も出なくなったり、体が動けなくなります。だから実際の場面を想定して練習するわけです。
私のアメリカの友人が治安の非常に悪いところで、レンタルビデオショップをオープンした時のこと思い出します。
なんとオープン初日に強盗に入れられ、レジのお金を全部やられました。
その時、頭に拳銃を突きつけられていました。死の恐怖から、レジを開けるように指図されていても、全く体が言うことをきかず、強盗から顔面をビンタされてなんとかレジを開けることができました。そして、あろうことか失禁、漏らしてしまった、と話してくれました。
練習、練習、練習!
インストラクターは、不意打ちで容赦なく、初心者の私に回し蹴りやボディーブロー、チョーキング(首絞め)をしてきます。これが効くんです。(痛い!)
隙なってあったもんじゃないです。(笑)
練習では私の日常生活で使わない筋肉を使います。危険な場面に遭遇した場合、適切な体の動きをし、相手に瞬時にダメージを与えることが主な目的です。
インストラクターが練習相手に、体の動かし方を見せながら、指導してくれます。そして実際に蹴ったり殴ったりするワークをします。
生徒である私は、頭の中では100%理解しているつもりでいます。
でも、知識として頭の中にあっても、全くその通りに体が動かない。防御のつもりが、なぜか自分が殺られている体勢になっている・・・(笑)。
英会話のレッスンも基本一緒ですね。レッスン指導中にも似た様な事がよくあります。
例えば、発音練習。
舌や口の動きを見せて、その英語の発音を何回も聞いてもらっても、いざ発音してもらうワークをしてもらうと、全く違う音になっていたりします。
顔や口をひん曲げて、ものすごい形相で英語を発音される方もいます。
なかなか上手に発音が出来なかったり、英語で言いたいことがなかなか言えなかったりする気持ち、とてもよくわかるのです。
アルファベットの発音でさえも、ってときもあるのです。
思うように口が動かない、そして話せない!
頭では理解している、わかっているつもりだけど、本当はわかっていない、実際にできないんですよね。
だから、英語が急にできるようにならないのです。
気長に毎日コツコツと継続するしかない。
それでやっと、一歩進めると思うのです。
でもセルフディフェンスは、危険な状況に巻き込まれたくないし、また身につけたスキルも本当は使いたくないものです。
そこが英会話と違うかな。英語はどんどん使わないとね。
Good luck!
安田 英承
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