予防接種を何の疑いもなく子どもに受けさせる親と、拒否する親

英語で子育て
アメリカの予防接種の種類と接種年齢について

日本では、赤ちゃんが生まれた家庭には母子手帳が配布され、赤ちゃんの育て方、予防接種、最寄りの救急病院、育児の相談窓口など、とても有意義な情報と、そのほとんどが無料でサービスを受けることができます。

もう至れり尽くせり、って感じです。

また名古屋市に関しては、子どもへの医療費が無料なので、ちょっとした子どもの体調不良でも、かかりつけの小児科での受診が可能です。(2016年現在)

個人的には、とてもありがたいサービスだけど、小児科の病院にとっては、ものすごく商売繁盛のように見えます。

だって、ある病院に行った時、受診を終えた子どもたちが近くの薬局で薬をもらう袋の中身は、その子どもの体の大きさを考えても、ちょっと量が多いのでは?と思ったことも。(専門家ではないので推測ですよ)

そんなサービスの一環として、我が子に予防接種を受ける準備をしていた時です。

 

いろいろなワクチンについて

いろいろなワクチンについて

 

私の妻がアメリカ人ということもあり、日本の医療について、また子どもに接種させるワクチンについても私が説明し、また妻からの質問に答えることができない場合は、最寄りの保健所やかかりつけの病院に問い合わせ、私がしっかりと内容を理解して、説明をしていました。

ポリオワクチン

「ポリオ」ワクチンの説明をしている時、妻から「日本はどんな種類のワクチンを接種させるのか?」と質問がありました。

早速、インターネットで調べてみると、「生ワクチン(飲む)」と「不活化ワクチン(注射)」があることを知りました。

日本では「生ワクチン(飲む)」ポリオ接種が一般的でした。

そして、いろいろと調べてみると、予防接種しているのに、ポリオを発症する子どもが多くいることも知りました。

どういうこと?と思ったものです。予防接種の意味ないじゃん。

インフルエンザワクチンを毎年接種しているのに、違う種類のインフルエンザにかかる人いるけど、そんなものかな?と。

妻自身は、「不活化ポリオワクチン(注射)」で免疫を作っていましたが、「生ワクチン」については、抵抗力がないので、子どもには「不活化ワクチン(注射)」を希望していました。

なぜなら、もし子どもに「生ワクチン(飲む)」ポリオを接種すると、子どものウンチにポリオが混入することがあるんだそうです。

そして、オムツを替える時に、母親への二次感染の危険性があることを妻から教えてくれました。

(妻はアメリカで医療関係の現場にいたので、とても詳しいのです。)

ということで、日本で「不活化ワクチン(注射)」を提供している病院を探すことに。

ありました!

すぐに予約しました。

当然、無料ではありません・・・・。

自己責任です。

アメリカの予防接種の種類と接種年齢について

アメリカの予防接種の種類と接種年齢について

 

当日、担当の医師から「不活化ワクチン(注射)」と「生ワクチン」についての説明と同意を求められました。

「不活化ワクチン(注射)」については数回接種が必要なので、その度ごとに違う医師に、ポリオの「不活化ワクチン(注射)」について個人的に質問をしました。

なぜなら、ほとんどの日本の家庭では「生ワクチン」を当然接種するものだったから、心配だったのです。

すると、そこのすべての担当医師は、「どうして生ワクチンを接種しなのか?」と半ば強制的に勧められました

「子供にとって「生ワクチン」の方が免疫が完璧だよ。」、と。

また「不活化ワクチン(注射)」の接種を希望する理由も求められたので、妻の事情を接種毎に違う医師に説明したものです。

すると日本のニュースで、生ポリオワクチンの予防接種とその危険性について報道されました。

何というタイミング!

急にその病院で「不活化ワクチン(注射)」の接種の予約が取りにくくなったのは、言うまでもありません・・・・。

アメリカの子どもへの予防接種を拒否する親たち

アメリカのファーマーズマーケットに行った時、幼い子どもを連れた親たちが集うブースがありました。

様子を伺うと、「予防接種の拒否」の説明と署名を彼らから求められました。

法案で「ワクチン強制」が通るみたいで、アメリカの個人の自由が侵害されるという理由でした。また宗教的理由でもワクチン拒否ができないとのこと。

アメリカの小児科の医師の友人と会った時に、「子どもへの予防接種の拒否運動」と「日本の生ポリオワクチン接種」について話をしたことがあります。

いろいろと教えてもらいました。

「予防接種拒否」に賛同する医師もいるようで、その医師はテレビなどで有名になり、彼の病院には予防接種拒否に賛同する多くの患者を抱えることになり、ものすごく儲かっていると、話してくれました。

ただし、「医師としてその病院の近くには全体に近寄りたくない!」と友人は怒っていました。

友人曰く、

「汚染をただばらまいているだけ!」と。

 

我々親として、幼い子どもの安全に対する責任を持つのは当たり前。

そのためにも、子どもへの医療に関して、できる限り情報を収集し、知恵を持つことが必要です。

また、たとえ素晴らしいサービスを受けることができても、そのサービスについて疑問を持つことも大切だと思った。

Good luck!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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