日本の学校や会社などが一般的に4月から始まるのが慣習となっていますね。
外国人によく、「どうして4月から始まることになったのか?」と質問されることがありますが、よくわかりません。
春の新規生徒募集に向けてスクールを運営しているところは宣伝広告に力を入れる時期です。
英会話スクールを運営上、この時期になり始めると私は毎年頭を抱えていました。
なぜなら、進学や引越しに伴う生徒数の減少、そしてそれを埋め合わせるための新規生徒募集をしないとスクール運営ができなくなるからです。
ストレスがあるように見えないらしいのですが・・・この時期になると体の不調がいろんなところに現れたこともありました。(本当にストレスなのか?)
ああ、宣伝広告・・・。たくさん失敗してきたな〜。
普通、宣伝広告をする目的は、「私、ここでXXXしています。お越しください」でしょ?
地域の人に我々のことを知ってもらう必要があるので、折り込み広告だけでなく、過去には、地域の新聞のテレビ欄とかにも、安くはない宣伝広告していました。また、訪問営業も営業部隊を組んで生徒募集をしていました。
宣伝広告について、今でも忘れない、ものすごく自分にとって勉強になった出来事がありました。
20年以上ほど前だったか、大手広告会社が発行した雑誌で「けXことなんとか」って雑誌がありました。ちょうど立ち上げのときぐらいで、習い事系のみに特化していて、多くの大手英会話スクールが掲載をバンバンしていたのを覚えています。(今もこの雑誌あるのかな?)その営業担当者から雑誌掲載の話を聞いてもらえないかということで、会うことになりました。
インターネットがまだまだ一般的ではなかった当時、そんな媒体も面白そうだなと思い、そこの営業担当者と数日間こまめにコンタクトをとりながら、色々と広告に載せる宣伝文句、掲載する写真の準備の話を伺いました。「生徒募集もうまくいくかも!?」と大きな期待を持ちながら、広告費のための大金も捻出して、いざこの雑誌に掲載をお願いしようとしたら、なんと担当者から、「セシルさんのところは、過去の営業方法に問題があったようで、雑誌の掲載ができません」というではないですか・・・(断られた理由は覚えていないほど呆れた内容だったと思う)
「は〜? 誘っておいて、それはないでしょう?」と心では思っていましたよ。でも「しょうがない。」
で、その後、世の中のことを少しずつ勉強させてもらい、この出来事を振り返ると、「うちのような小さいスクールが、有名な広告会社が作る雑誌の人気に、高い料金を払って、ただ単に便乗しようとしてるだけなら何も得るものはないな。」と思ったものです。
それからというもの、宣伝広告のあり方について今でも考えています。マーケティングって面白いです。
安田 英承
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