初心者の方が英会話を習得したい場合、単語、文法、口の動かし方などあらゆることを覚える必要があります。
でも意識・無意識関係なく、英語を使っていないとすぐに忘れてしまいます。
子供でも大人でも一緒。
覚えること
私のスクールでは、年に1回「スピーチコンテスト」なるものを1986年から続けています。
参加自由、4歳の幼児から大人は80歳ぐらいまで。
スピーチの内容は、自己紹介から家族紹介、好きなものなど何でもあり。英文を作ることができない場合は、英会話講師から与えられた文章を暗唱したり、自分で考えた内容を英文にします。幼児、小学生低学年なら1分から3分、それ以上は5分ぐらいをめどに発表してもらいます。
スピーチを聞くリスナーが楽しんでもらえるような、とってもユニークな内容を発表してもらっています。
基本、参加者は全文暗記。また、発音、イントネーションなども気をつけます。ここ最近の発表方法は、ビデオ録画や音声録画です。
この方は、入校当初から私が担当させていただいています。アルファベットの書き方から習い始めました。今では、英文を作り、スピーチすることができるようになりました。
今回、初めてこのコンテストに挑戦してみたい!とのことで、忙しいお仕事の合間にスピーチの内容を考えて、その英語をご自身で作成し、たくさん声に出し、ジェスチャーもいろいろ考えて練習したと話して頂きました。
すごくないですか?
そんな練習の様子も知っていたので、スピーチ収録日、私は楽しみにしていました。でも、「どうしても暗記ができない・・・・」とのことで、ペーパーをチラ見しながらとなりました。(残念だったな〜惜しい〜)
内容やイントネーションなども素晴らしかったのですが、このコンテストは暗唱することなんです。だから初戦入賞なりませんでした。
でも、暗記できなかったことを、絶対に年齢を理由にしませんでしたよ。
一般的に年齢が増すと記憶力が劣るとよく聞きますが、それは迷信ではないのでは?と思っています。
他の同世代の生徒さんたちからよく、「先生、もう年だでよ〜、ようけは覚えられんわ〜。」と言われると、「そういうもんなんだな〜。」と以前まで思っていました。でも彼女の様子を見ると、年齢ではなく、人の性格、やる気のような気がしてなりません。
80歳を超えた義理の父がジムに行って体を鍛えていますが、大きくなった彼の腕の筋肉を見せてもらったことがよくあります。
何か物事を達成できないことを、年齢を言い訳することはあまり理にかなっていないような気がします。
安田 英承
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