私がアメリカで「Marilyn」と言う名前の女の子と自己紹介をしていた時、
頭の中では、「アメリカの女優のMarilyn Monroe:マリリンモンローの「マリリン」と同じだ!」と思った。だから、
“Hi, Maririn. Nice to meet you.”
すると紹介してくれた友人が、
“No, No. She is MARILYN!”
“Oh! OK. Maririn.”
“NO!”
ってな調子で正しく名前の発音ができるまで訓練してもらった記憶が今でも残っています。
彼女が発音する英語と私が聞きとって発音する英語の違いを全く理解できなかった・・・・
口や舌の動きを一つ一つ教えてもらい、彼女の名前に近い発音をしていると思っていても、「NO!」と言われるから、これはダメだと思った。
それから毎日、彼女の名前の発音を練習していたな。
本当に難しい。
綺麗な発音ではなく、正しい発音。よく、綺麗な発音ができるようになりたいという人の話を聞くけど、汚い発音はなんなのか・・・・。
Marilynに私の発音が間違っていると言われたので、そう、正しくない。
正しくない発音になる原因は多分、
聞こえる英語を、私が勝手に、それも何の疑いもなく日本語に近い発音に変えてしまう。でも聞こえる音の違いがわからないから、正しく発音が出来ない。だからその「違い」に気づくトレーニングをしないとだめだなと思った。その違いに多少なりとも気づけば、発音が難しくてもトレーニング次第で、できる限り近い英語の正しい発音になる。
だからまず「聞く」こと。違いに気づくトレーニング。それも初歩的なところ、アルファベットの発音の基本をしっかりやったほうがいい。
そこでPhonics(フォニックス)を紹介したい。Phonicsっていう名前はどうでもいいんだけど、アルファベットの名前(エー、ビー、シー)以外に読み方があります。その基本的な発音を覚え、異なる発音の仕方、単語を読むときのルールを理解すると、応用ができます。
初心者の社会人や学習経験者でもアルファベットの一つ一つの基本的な音の発音を練習してもらうと発音の気づきを得ることができます。
アルファベットの基本的な発音でも知っているつもりでも案外と難しいものです。
母音だけでなく、子音もしっかりとトレーニングすることになります。汗を流します(笑)。
これをじっくりと時間をかけて練習しますが、普段からの積み重ねが、後からものすごく効いてきます!
綴りとその音を理解するので、単語や英文を読むときも応用ができます。他、短母音・長母音、Super Silent Eなどのルールを理解すると英語の70%は応用できると言われています。
私のスクールでも、このフォニックスを身につけてもらうためのオリジナルのテキストを作成し販売していました。
なかなかのものでしたよ。(そう、今は売っていません。)
ただ勘違いして欲しくないのは、フォニックスを身につけると英会話が上達するということではありません。あくまでも上達の手助けになるものということです。
上智大の教授が監修し、日本の子供たちに英語を聞くことからスタートしてもらうための教材でした。
ほとんどの日本の子供たちは、英語に対して明確な動機をもっていません。そこで、楽しく英語の音を聞くチャンスを提供したいと考えて、この教材を作りました。特に日本人は発音の正確さを恐らく世界のどこの国の人々より神経質に強く意識し、コンプレックスを抱く傾向のあるのではないかな?
内容は子供向きですが、大人でも十分対応できるので、私のクラスで使用したりします。
発音の正確性はトレーニング次第でどんどん上がります。だからまずは、音の違いに気づくようなリスニングもたくさんすること。すると、できる限り近い発音ができるようになります。そのための基礎にフォニックスを知っておくと効率が上がる場合が多々あるのです。
聞き取れなかった英語が、正しく聞き取れるようになると楽しくなりますよ。
Good luck!
安田 英承
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