英語をペラペラ・スラスラと話している時、英語の表現や単語をイメージしながら会話をしているのか?という質問を受けたことがあります。
英語を話せるようになった人の話を大体まとめてみると、英語を話すときの頭の中は、 英語で何かを質問されたら、英語でその質問の答えを考えて、それを英語で話しています。
英語の刺激に対して、英語で反応するまでの間に「日本語」が入っていない。
「ペラペラ・スラスラ」と話せるようになるために、
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英語で質問されたら、英語で意味を理解する
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自分の答えを英語で考える。
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英語で伝える。
英語を日本語に、日本語を英語に訳するような言語的なプロセスがない。(通訳を除く)つまり、日本語で考えたり、訳したり、また単語の絵を思い浮かべたりフラッシュバックさせることもない。でも単語の文字や綴りを浮かべることはあるかも。
日本語で訳さないので、「ペラペラ・スラスラ」話しているように聞こえるかもしれません。
会話中、日本語を介していては全く間に合いませんよ。 日本語で訳していると、英語の量が多すぎて処理できないからです。わかりますよね。
日本語に訳さずに話すのは、なんかハードルが高いと感じますね。
では日本語で訳さないようになるためにどうすることから始めるのか?
それはたくさんの英語を聞くこと。
先日も子供向けの英会話のレッスンで、
私:”How are you?”と質問すると、
生徒:”My name is XXXXX.” 自信満々。
私:「・・・・・・」(苦笑)
すると、隣の生徒が
「元気かどうかきいているよ!」と、その子にアドバイスをするとすかさず、
生徒:”I’m hungry!”
この生徒は、多分質問を全く聞いていなかったのか、質問を理解していなかったのだろう。なぜか名前を聞かれていると判断して、元気に答えてくれたわけ。でも自分の名前を英語で答えるのに日本語で訳していなかった。
また、「お腹が減っている」ことを伝えるために日本語から英語に訳して伝えたのではなく、知っている表現をそのまま伝えただけ。
また
私:(桃を指差して)”What’s this?”
生徒:” もも!” と自信満々に答えてくれた。
私:「・・・・・・」(苦笑)
すると、隣の生徒が
「ももは日本語だよ!a peachだよ」とその子にアドバイスするとすかさず、
生徒:”A peach!”
桃を見て、「もも」が英語だと思っていたようなので「もも」と答えただけ。でも「peach」ということを知ったから、同じ質問するとスラスラと答えることができるようになった。
見たり感じたりしながら英語を聞く。そしてそれを納得した形で理解したら、自然と伝えことができるようになる。
そんなことの繰り返し。
初心者でも、簡単な英単語やフレーズを聞いて理解できるようになることで、日本語で理解していた単語や表現、また状況や感情を英語として少しずつ日本語から英語へブレンドできるようになる。
さらにしばらく英語を聞いていると、だんだんと日本語で考えることなく、英語で反応ができるようになります。
そして、面白いのが、新しい単語や表現を聞いても、英語として理解できるようになってくるので、「スラスラ」と英語が出てくるようになるんです。
Good luck!
安田 英承
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