英会話講師へのインセンティブや子供へのご褒美に何か欲しいものをあげることの違和感

子供英会話のレッスン中、子供達がいろんなお話をしてくれます。

例えば、学校のテストでいい点が取れたので親からご褒美で何かを買ってもらったなど、とても嬉しそうに伝えてくれます。

頑張った努力が報われたようです。

また、ある会社の社員やスクールの講師に業績向上のためにインセンティブを制度を設けるのはよくある話です。

でも子供がいい成績を収めたことへの親の嬉しさから、子供へのご褒美で好きなものを買ってあげたり、社員同士や担当するクラスの生徒数の増減や生徒の偏差値の上下により、他の講師と競争させたり、ボーナスを支給します！と会社の業績を上げようとする社長やスクールの方針を聞きます。

それらは何も問題がないように思えます。

こんにちは。

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

教育現場や社員同士に競争原理を入れると、その組織に大きな歪みを引き起こすと思う

ただ親から子供へのご褒美は、時として子供のやる気を削ぐこともあります。

これに気づかないと子供本人は「自己肯定感」が持てなくなるのは分かりますよね。

子供が３歳だろうが小学生、中学生、高校であろうが、本人のやる気は自己実現によってのみ、自分自身の努力が報われ、「やった！」となり成長するわけです。

子供の気持ちは自分のためにやっているのであって、親のためにやっているのではないのと同時に、親からも認められたいと思っているものです。

もし、親から「よく頑張ったね。ご褒美に欲しいもの買ってあげる」と、自分の達成感がものに置き換わっても、買ってもらいそれを手にした瞬間は嬉しさいっぱいだけど、それも次第に子供自身が違和感を気づくようになりますよね。

だって自己実現が親のインセンティブに変えられてしまったわけです。

本来は自分へのプレゼントは物欲ではないし、自己達成欲を感じられることで成長し喜びを感じられると思う。

イルカショーやドッグショーのように演技ができたらご褒美に餌をもらうのとは違うわけです。

子供も親から認めてもらいたいけど、褒められるためにやっているわけではないはずなのです。

子供へのインセンティブ・ご褒美のタイミングは親や周りの大人がじっくりとその子のために考えることが必要です。

以前どこかで聞いた話だけど、

アメリカの公立学校で行ったことで、全く生徒の成績に反映しなかったもしくはさらに状態を悪化させた方針がありました。

それは、成績の良いクラスにしたり生徒の偏差値を上げることができた教師にはボーナスというインセンティブを支給するという方針。先生たちにすると、よっしゃ〜頑張って偏差値を上げて、家のローンや家計を助けようと思っても不思議ではないと思う。

また校長やPTAもその方針に否定しなかったんだろう。

でもその結果予想に反して、クラスの生徒は荒れに荒れた。

その生徒たちにすると、別に成績を上げるために学校へ通っているわけではないので、「金のために俺らに媚び売ってんだろう！」と生徒たちから突っ込まれるわけです。

そんなおかしなことになるのは察しがついたはずだけど。

また逆に、塾やピアノ、英会話スクールに務める講師の生徒数が減った場合、ペナルティーとして一方的に給与が減額される話を聞いたことがあります。講師だけがその非の責任があるわけではないと思うのだけど・・・・。だから生徒が辞めないような授業をする。誰の何のためなんでしょうね。

人は管理して尻を叩いて動かしたり、餌で釣る動物じゃないってこと。これは反省も込めて（苦笑）。

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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