英会話スクールを運営していると、先生と生徒との相性の問題が出てくることがあります。今日はこの人との相性について。
人間関係が絡むところに、相手のことに対して愚痴をこぼしたり、不平・不満を言ったりするのは、よくあることだと思います。
そんなときよく聞く言葉が、
「相性が悪い。」
「気が合わない。」
「馬が合わない。」
などと表現しますね。
でも、「人との相性」ってなんでしょうか?
この相性っていうのは・・・・
陰陽五行思想からきていて、「火と水の関係」みたいな考え方の「占い」の言葉のようです。
「血液型占い」の「A型とAB型の相性」のようなものでしょうか。
でも人間関係ってそんな単純な話ではないですね。
人間関係を悪くする一番の原因はコミュニケーションの問題です。血液型の問題では決してないです。
先生と生徒の関係上、生徒からよく聞く先生へのクレームは、要は「先生が気に食わない・嫌い」ということ。では、なぜ先生のことを好きになれないのかというと、
先生の・・・・・・・・
- 教え方・説明の仕方が悪い
- 話し方が無礼
- 話を聞いてもらえない
- 攻撃的だ
- 期待が違う
- えこひいきをする
などなど。
学生時代にもそのような先生はいたでしょうか?
以上の問題はすべて先生のコミュニケーション不足、もしくはコミュニケーション能力不足が原因です。先生が悪気があってではないと思うけど、そのように生徒から思われているのは、先生が原因を作っているということになります。
であれば、先生ができることは、
- 生徒の話を聞く
- 生徒のニーズを聞く
- 生徒を尊重した態度(一人の人間として認める)
単純な話です。これらのことって、幼稚園の時に、遊びを通して学んでいたはず。でも教壇に立ったり、授業が始まると、学んだことを忘れてしまうのです。
英会話スクールとしてサービスを提供している商売の関係上、先生=売主、生徒=お客、となります。
お客に選んでもらえるためには、売主としてお客にサービスの満足をしてもらうことになります。これを本当に理解していない先生が多いようです。
コミュニケーションの問題以外にも、関係を悪くしている要因って先生が変えられることですよね。例えば、
- 体臭・口臭
- 着こなし
- 目つきが怖いと思われる
- 表情が読めないと言われる
など。
これらは、努力次第で先生自身がかなり改善ができることだと思う。当然スクール側に先生の交代をリクエストしても良いと思います。でもスクール側にすると、「あなたの口が臭いようです」と、先生にその理由を伝えるのは辛いですが・・・・。
ほとんどの先生って教えることに情熱をもって、一生懸命やっている、と思っている人がほとんどです。でもある先生には、「教えることが仕事」で生徒との双方向のコミュニケーションをすることが0、もしくはほとんどないような人もいます。だから生徒にしてみると「あの先生何考えているかわからない」、つまり「相性がまったく合わない」という考えになるのは明白ですね。
もし英会話スクールを探していて、教えてもらう先生への「こだわり」があれば、スクール側に伝えてください。例えば、性別、肌の色、国籍など、これらは先生自身が変えられないものですので、あなたが習い始める前から「期待に反する」事態は前もって避けられます。
人に何かを教える前に、先生として、一個人としてどうあるべきか、再確認です。
安田 英承
最新記事 by 安田 英承 (全て見る)
- 英語が話せるための教材の選びの心得 - 2024-04-12
- 英語で質問できる力を鍛えることは大切 - 2024-03-29
- 日本人のレベルに合わせた英語テスト:TOEIC - 2024-03-19
コメント