日本の学校生活において、公立と私立校の小学校や中学校で事件、事故に対する法律や学校内での常識に違いがあるだろう。
お金の流れに違いもあるはずだから、学校のあり方やシステムもきっと異なっているはずである。
ある出来事について、考えされられることがあった。
学校内の生徒用に設けられた、自分の物を入れて置くことができるロッカーの鍵が誰ものにかに壊されてたり、明らかにいたずらや盗まれたことがあった。
明らかに誰かの犯行だと分かれば、犯人を追求することができる。
また、学校生活内で起こってしまった怪我でも、相手に怪我をさせてしまった、もしくは被ってしまったら、損害を与えた親がその償いをするのは当たり前だと思う。
もしくは、学校に賠償を求めることだってあるだろう。それが認められるかどうかは当然、ケースバイケースになる。
では、もし生徒の所有物が誰ものかに壊された場合、これが意図的でもなく、何かの拍子に力がかかって、その物が破損してしまう場合など、きちんと子どもが保管しておいたのに、壊れされてしまった場合はどうだろう。
誰かを特定できない場合、その損害を誰に請求することができるのだろうか。
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その損害は、学校の監督責任に問題があるということにはならないのだろうか?
中学校にスマホの持ち込みを許可する動きが出てきているけど、もし壊れた、もしくは何らかの原因で壊された場合、学校に賠償請求はできるのだろうか?
担任の先生が、自分の持ち物はロッカーに片付けるように指示をし、生徒がそれを実行したにもかかわらず、その中で壊されてしまった場合、学校に弁償を求めることが可能だろうか?
私自身、法律家ではないので判らない。
ただし日本の学校での考え方には、学校内であっても学校に対して損害賠償を請求できるというわけではないようだ。
つまり、学校とは、子どもを一時的に預けるところ場所・施設であり、先生は子供たちを監督、見守りをするけど、子どもの持ち物の損壊や給食などの食べ物が原因による病気や事故については、先生ではなく、その子の監督者である親が基本全て自己責任である。
学校に子どもを預けることを同意の上で、親は責任を持って子どもを通わせていることを意味している。
当たり前といえば、当たり前のような気がする。
つまり親が自分の子供に、集団生活ができるようになるためのしつけができている、身の回りのこと、自分の持ち物も子ども自身で管理することができることを前提で、学校生活を営んでもらうシステムなんだろうな、と思った。
ただし、現実問題、あらゆる年齢や体格差のある子供たちが学校に通い、家庭に問題を抱えていたり、学校内の小さな社会で起こるクラスメイトとの人間関係のトラブルや先生との相性など、家庭で子供たちをサポートできることとできないことがある。
その理解の上で、子供たち自身が揉まれに揉まれて、どんな問題にも自己解決できるように育みながら、子どもがなんでも親に相談できる親自身であることが必要なんだろう。
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安田 英承
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