英語が聞き取れるようになりたい

英会話上達
ふかーく聞く。聞きながらはだめです。

日本人にとって英語のリスニングって難しい。

子どもでも聞き取れない場合があるし、長年海外で生活し英語を使って生活しているのにもかかわらず、リスニングを困難と感じている人もいます。

あなただけが英語を聞き取れないってことではないです。継続的な訓練をすれば必ずできるようになります。

初心者の英会話学習者として知っておかなければならないのは、まず相手の話している英語を聞き取れないと、会話にならないということ。だから聴く練習をすることは、話せることが上達するためにも絶対に欠かせません。単語の暗記や文法、英作文の学習も必要だけど、それだけでは英会話ができるようになりません。

まず何が聞き取れるようになりたいですか?

  • ドラマや映画が字幕なしで楽しみたい。
  • 日常会話ができるようになりたい。
  • 職場での会議に参加できるようになりたい。
  • 電話での応答
  • 海外の友達とのやりとり
  • 音楽が聞き取れるようになりたい
  • TOEICのリスニングや試験の点数アップ
  • 子どもが話している簡単な会話

目標が明確になったらその対策を考えてみましょう。「ドラマが聞き取れるようになりたい!」と、いきなり難しいものを選ぶと英語が単なる「ノイズ」にしか聞こえません。なるべく簡単、絶対聞き取れる自信のあるものから始めるといいでしょうね。

 

子音・子音・子音

英語学習初心者にとって英語の音はまったく未知のもの。

でも英語の音は日本語の音と重複しているところが多いけど、その音を認識できるかは別問題です。

英語にしかない音というのは、日本語の生活で普段聴くことがない音です。だから聞き慣れない音を聞くと、強引に日本語の音に結びつけてしまうため、それを発音しても、英語が通じません。

例えば、日本語は母音と連結して発音することが多い。英語は、子音だけで発音する場合が多い。この子音が厄介。

「dog」と発音すると、最後の[g]の発音は子音です。日本人は「gu」(ぐ)と母音をつけて発音しがち。子どもの発音練習でも顕著で、子音で終わる単語に母音を勝手につけてしまう傾向が多々あります。知っていて見慣れた単語のはずが、この子音の影響で聞き取れない場合がよくあります。

さらに、英語っていろいろな国の人が話すので、話す人の人種、母国語などの種類が増えると、英語の音も増える傾向になる。例えば、ある国の出身の人が話す英語が、あなたが知っているはずの英語でも違う発音になる場合があります。だから知っている英語のはずでも「今なんって言ったんですか?」と質問しなければならないし、逆に質問されることもあります。

でも日本で生活している限り、アメリカのいわゆる標準的な英語を聞く機会が非常に多いので、その英語に聞き慣れるのもいいでしょう。でも近い将来、人口が圧倒的に多い、中国人の話す英語が、日本で標準的に聞く英語になってくるかも。

 

深〜く聞くこと

では、日本人が一般的に英語が「聞き取れない状態」とはどんな状態でしょうか?ディクテーションプラクティスをすると自分の英語リスニング力をよく知ることができます。

ディクテーションプラクティスは、学習者にある会話を音声だけ聞いてもらい、話している内容を書き取る練習です。会話の内容が書かれた文は一切学習者に見せません。すると、聞き取れないという人は以下のどれかに当てはまります。

  1. 耳に入る英語の音そのものが英語と思わない、気づかない。

  2. 英語として認識できるんだけど、初めて聞く、未知の英語。

  3. 自分が知っているはずの英語でも、まったく聞き取れない、もしくは違う英語として聞き取っている。

それぞれの対策として

#1:英語を聞いているのに、本人は英語と思わないので、英語の音と認識ができるまで英語に聞き慣れることが必要です。絶対量を増やすこと。

#2:また英語として認識しているけど、初めて知る英語なので、理解するためには文脈から推測するしかないでしょう。ほとんど場合も、絶対的な英語の語彙量が足りない。

#3:これは英語そのものを深く聞く習慣があまりないことが原因です。読める英語は比較的多くても、その知っている英語に聞き慣れていません。あと「思い込み」の場合もあります。

幼児の英会話のクラスで「ハンバーガー」の絵を見せて、英会話講師が英語で「humberger」と発音して聞かせても、日本語の「ハンバーガー」としか子どもたちは初めは発音しようとしません。おそらく親御さんが「ハンバーガー」を食べるときに日本語で「ハンバーガー」と言っている身近なモデルがいるので、講師がいくら「humberger」と英語で言っても「変な言い方〜!」で終わってしまうことがあります。

そんなこどもたちは、状況を理解できるようになると、ハンバーガーには2つの言い方があると理解し始め、聞き取りができるようになるように、大人も同じです。知っている簡単な英語でも、その音を記憶して、認識できるようになる必要があります。記憶するのに、音だけでは効率が悪いので、映像や英文、絵など視覚などとセットにして英語を聞き、何回も反復練習すると効果的です。

ふかーく聞く。聞きながらはだめです。
ふかーく聞く。聞きながらはだめです。

 

さらに深〜く聞くこと

同じ英語を聞き取れない状態が続くと、「これ以上無理!」と、英語を完璧に聞き取れるようになろうとすぐに諦める人がいます。30回ぐらい聞いてわからないと、途中で放棄します。「何回も聞いても意味がわからないし、前後の文脈からも推測ができないから、意味もわからない。その発音もできない・・・・。」からと。

達成感がないから諦めるのです。ほとんどの人がこんな状態になります。

そんな諦めモードも吹き飛ばし、同じものを1週間毎日深ーく深く聞いていると、あるとき「は!」とひらめきがあります。当然個人差はあります。このひらめきとは、「聞こえた!」というものや、確信になったりします。

深ーく聞いたディクテーションを読み上げてもらうと、そんな学習者の発音は完璧です。スムーズで完全に自分の英語になっています。たとえ、聞き取った英語と実際に違っていても、今まで十分インプットしているので、リスニングがかなり上達できています。さらにいいことに、聞き慣れているので、英語を話す能力もあがる「おまけ」もつくので、応用範囲が広くなっています。

英語が聞き取れるようになりたいなら、「深く聞け!」

これおすすめしています。

Let’s get movin’!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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