子どもに英会話を習わせたい、英会話ができるようになって欲しいと願っている親は日本だけでなく、お隣の韓国、中国でも英会話学習熱は、日本以上です。
それぐらい英語ができるようになることは、メリットが大きい。その分、簡単に英語ができるようにはならないことも事実です。
英語の授業は大嫌いだった、さっぱり英語が聞き取れない、発音ができない・・など、いわゆる「英語コンプレックス」、英語に関わることがないのなら、ずーとそんまんまであって欲しいと心では思っている親の立場なんだけど、子どもには「英語ができるようになってほしい」と願っている人の参考になってもらえればうれしいです。
仕事をしていても英語の必要性のない職業についていたり、海外駐在の予定もないのであれば、親自身が普段の生活から「英語の必要性」を知る機会はあまりないのではないのでしょうか?グローバル化と叫ばれて20年以上、日本で生活していても、日本語で十分だし、英語を使う機会もほとんどありませんよね。
そのような自身の状況でも、子どもにとって将来本当に英語ができるようになってほしい、と本心から願っているのなら、共感してもらえると思う。
「家で何をさせてあげたらいいですか?」
でも親であるあなたは、英会話の習得方法はまったく今まで興味がなかったし、知りたいとも思わなかったし、実際にやってみようとも思わなかったはず。もしくは、少しはかじった経験はあるかな??
私のスクールに通っているそんな親御さんたちから、こんな質問をよく受けます。
「家で何をさせてあげたらいいですか?」
私はそんな質問を受けると、
「では、どんなことをさせてあげればいいと思いますか?」
と逆に質問を投げかけます。
するとほとんどの方は、
「英語教育のDVDやディズニーなどの映画を見せてあげたり、CDを聞かせたり、英語の番組を見せてあげたりでしょうか?「きれいな発音」を身につけてほしいし、ヒアリング(聴力の意味ではないと思います)が全然できないから、聞けるようになってほしいし・・・。」
と答えます。
子どもには「英語は楽しく学んでもらいたい」という願いが根底にあるので、自宅での学習でも英会話スクールに通うのでも、エンターテインメント性のあるものが子どもにとって、英語に興味を持ってもらえるという考えがあるようです。
だから、「英会話ができるようになってほしい」よりもまずは、「英語がずーと嫌いにならないように」ということが、多くの親御さんは願っています。
私は、英会話ができるようになることは本当に大変だということは身にしみて感じているけれど、英会話習得ばかり追ってしまうと、途中くたくたになって、継続できないことも経験しています。また、楽しさばかりで、語学学習に必要な暗記や反復練習などをおろそかにしていては、まったく身につきません。これは子どもでも大人でも同じです。「バランス」ですね。
私の「英会話ができるようになる」とは:自分の伝えたいことが英語で言え、わからないときに英語で質問ができることです。つまり、 どこにいても、国籍が異なるどんな話し相手でも、いつでも、英語で意思疎通ができるようになることです。
この目標は全然ぶれないでほしい。英語学習が嫌いになるか、好きになるかは、実際はその子次第。英語までも嫌いになってしまったのは、親であるあなたも経験したことですね。そんな経験から、その目標にむかって、親であるあなたは何ができそうですか?
「自宅でできるものはなんでもしてください。」
私はいつもそんなふうにお答えしています。
親自身が「英語わかんないから〜。」なんて言っている場合ではなく、「わからない」ではなく、「ちょこっとでもわかりたい、知ってみたい、理解できるようになりたい、すこしでも目標に近づきたい」と本心から思えるかって、子どもにとって大変大切なことだと思います。
小さい子どもなら騙せても、ある程度の年齢に達っすると「お父さんやお母さんが苦手なのに、なぜ英語勉強しないといけないの?」と言われて、本心から「将来必要だから」と本当に言えるでしょうか?
自宅でだれでもできる英会話習得方法の一番のキモは、「英語を使う頻度を増やすこと」です。聞き流すだけではだめ、DVDなど見させるだけではだめ。使うんです、その英語をたくさん。
幼児や小学生の場合
たべものや身の回りのものを英語で本やDVDなど使って、「子どもが興味あることをいっしょに学び、たのしむこと」ができるものを見つけてみてください。日本にはたくさん英語関係のものがあります。それもフリーのものから、高額のものまで。子どもといっしょに嫌いな英語を楽しく学べたらラッキー!ですね。
英語を使う頻度が大切だと言いました。「英語を使う時間の確保」することが、ほとんどの親は途中で挫折します。
自宅での英語学習の習慣化した子ども自身も本当は英語でお父さんとお母さんと遊びたいと思っているはずです。でも目先のおもちゃに集中しがちで、「いやいやモード」になることもあるでしょうね。でも焦らない、焦らない。大人でも「いやいやモード」になることはあるんですから。
「教えたことは忘れない。」
もし英会話スクールに通わせているなら、「安心ですね。」ってわけないです。
安心しないでください。私、英会話スクール運営していますけど、通っただけで英会話はできるようには絶対になりません。おっと、勘違いしないでくださいね、通うことが無駄と言っているのではありません。先の英語を使う頻度がスクールに通うだけでは全然少ないので、自宅で英語を使う頻度を意図的に増やすことができて、目標達成できるのです。
だから、親としてやることは簡単です。
親の英語の理解度を超えた内容をしていることがほとんどでしょうね。だから子どもから教えてもらってください。何を学んだか、何を教えてもらったか。ほとんどの子どもは、授業が終わって教室から出た瞬間、すでに60%から80%は忘れていることがよくあります。残りの記憶していることをできる限り早く呼び覚まして、親が生徒、子どもが先生の役割で親が子どもに英語を教えてもらってください。
子どもが「忘れた〜」とか「何やったかな〜」と覚えてなくても、先生である子どもには叱らないでね。
「教えたことは忘れない。」これって原理原則だと思う。
そして、子どもが英語に関して興味のあること、関心のあることをきいたりしながら、また教えてもらえると、親自身も勉強になるし、これって、一番得をするのは教えている本人の子どもなのです。
お父さん、お母さん、がんばれ!
Let’s get moving!
安田 英承
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