「男の先生は遠慮します。」と、はっきりと申し出を受けたことがある、セシルの安田です。
私は男ですが、「嫌(苦手)」という人に、無理に男性の英会話講師を勧めることはしません。理由を特に質問することもありません。
以前、多くの男性社会人の生徒さんたちが、「この女の先生でないと絶対にダメ!」、という強烈なリクエストがありました。それは、その先生の容姿が綺麗な方だったんですね。イギリスのミュージカル出身の女優が英会話講師でした。
当然彼女の指導方法も抜群だったですよ。ま〜、男性陣の生徒さんたちの本当の(?!)受講理由はどうであれ、彼らの出席率の高さは際立っていました。良いと思います!英語に触れる機会が増えるので、結果的に英会話力は向上していきました。
子供の場合も、男の先生は苦手とか、女の先生でないとレッスン受けたくないという子達がいます。
小学校高学年の男の子でも、「女の先生しかだめ」と言って、一切受け付けない子もいました。
そのようなリクエストにも、わたしのところのような英会話スクールでも、できる限り応じるようにはしています。
が、「その子達にとってどうかな?」と思うときもあるのです。
我が子の場合も、男の人がまったく苦手でした
我が子も小さいとき、男の人は一切だめ。近寄ったり、話しかけられたりしたら、もう大きな声で泣いていました。
私の男友達が抱っこしようものなら、もう抱っこしてもらう途中で、泣くのを我慢できず、「ワーワー」大変でした。
そんな状態で、初めて保育園に預けることになったとき、もし担当の先生が男の人だったらどうしよう?、とアメリカ人の妻と相談したことがあります。
「男の先生でも、ひとまず預けてみて、しばらく様子を見よう」となりました。だってそれ以外手段がなかったからね。でも私たち親の本音は、「すぐに慣れるでしょ!」と思っていたものです。
(結果、預けた保育園では、たまたま女の先生でしたが。)
そんな我が子が、すこしずつ男の人にも慣れ、お話ができるようになったときに、一度質問したことがあります。
わたし:「男の人きらい?」
子:「パパやハラボジ(私の父:韓国語で祖父と言います)はすき。」
わたし:「どうして?」
子:「はずかしい・・・」
わたし:「はずかしい!?」
子供なりの理由があるんですね。(笑)
と、いうことは、「やっぱり慣れしかない」と思った。
私の知人でゲイの英会話講師だった人がいますが、日本では知人にしかカミングアウトしていません。職場では、「普通」。ま〜、表現がおかしいですが、他の人にはゲイであることが気づかれにくい、そんな彼でした。
本人の見かけは男ですが、自分を完全に「女」と自覚しています。
「女の先生しかだめ」というような、先の小学生の生徒の英会話講師の担当が彼のような「ゲイ」の場合は、やっぱり受け入れられないのでしょうか?!(笑)
わたしの子供に、ゲイの彼を会わせた時は、やはりふつーに「泣きました」。
私は、「子供でも、いろいろな人とお互いに理解し合えることもいい機会」だと思っています。(無理にとは言いませんが)
男女にかかわらず、人種や国籍、考え方などの違いを受け入れることって本当に大切ですよね。
それと同時に、お伝えしたいのは、大人でも子供でも、「英会話ができるようになる」ことがゴールであれば、男の講師でも女の先生でも、目的達成に違いはないと思うのです。
Good luck!
安田 英承
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