英語で会話をしている時、パッとうまく英語が言えない。
または、英文の主語はわかっても、すぐに何を出せば良いかがうまく言えない。
そんな悩みをよく聞きます。またどうしたらいいのか、アドバイスを求められことがあります。
多くの人が望んでいるのは、この問題を早く解決してほしいということ。
私はよくこんなたとえ話をします。
英語に限らず、未知の言語で会話をする場合や、赤ちゃんが母国語を習得する過程を見れば、打開策が見つかるかも、と。
目の前に、初めて聞く言葉を話している人の様子や状況から、ある程度、その話す内容について理解できるでしょう。でも正確に理解できませんよね。
だから、その言語について何の知識もない、0の状態なら、何も話すことはできません。当たり前ですね。
だから、伝えたい内容の語彙を増やすこと。
そのためにインプットが必要。これは日本人だけでなく、どこの国の人でも、老若男女全てに当てはまります。
基本、聞く作業。赤ちゃんも周りで話されている言葉を絶えず聞いている。
さらに、母国語の理解度に応じて、インプット作業に、読む、暗記する作業を加えるといいでしょうね。
そこに文法を理解する作業を加えると、言語習得が加速しやすい。
そのインプットを続けると、英語を聞き取れるようになり、内容もだんだんと理解できるようになります。
この段階まで行くのは、時間への投資が必要です。やっと、「片言で話せる」と言われる上達具合ではないでしょうか。
それからさらに続けると、言葉の使い方もなんとなく理解し、自分で伝えたいことを組み立てられる段階になり、単語で話していたものから、短い文を使いこなせるようになってきます。
このインプット作業を続けながら、少しずつアウトプットすることも必要。
そう、話す作業。
質問のされている内容も理解でき、伝えたい内容も大体わかっている。でも、
言葉が出ない!
「あああ・・・・」とか、「う〜」と黙る。
会話が続かない・・・・。
英会話のレッスンでもよくあります。
英語を話している時間より、考えている時間の方が長い、みたいな。だからそんな時は、すぐにサポートを入れます。
考えても出てこない英語は、そのままずーと考えても出てこないからね。
そこで、「何を伝えたいのか」質問をします。日本語で伝えたいことを短く、明確にしてもらいます。
で、「英語でこんな言い方ができますよ」といろいろな英語表現の例文を示します。するとほとんどの人は「あ〜なるほど」、と、すぐに理解できている。
つまり、私が示した英文に含まれる単語や文法などは、すべて学習者が既知のもので、聞き取れる文。どんな単語か忘れているわけではなく、多くの場合、学習者が知っている単語や表現であるのにもかかわらず、英語が出てこないのです。
それって、知らないことと同じ。知っているつもりになっていると思う。
もし示した英文が理解できなかったり、意味の知らない単語が含まれていれば、学習者の語彙量がまだ足りない、もしくは伝えたい内容を英語にする作業が難しすぎることがよくあります。
なぜ言葉が出ないのでしょうか?
「片言で話せる」ぐらいの状態で、「英語がすぐに浮かぶようにする」には、
伝えたい英語の正確さは求めない:ある程度の適当さが必要
伝えたい内容の文を短く、易しい単純な文にする。
そんな考え方も必要かも。
でも、「会話中、英語がすぐに浮かぶようにする」:その基本的な解決策は、
インプットとアウトプットを継続し、頻度を上げること。
この一つだけ。それ以外にあるのなら教えて欲しい。
インプットを増やせば、アウトプットできる量も増える。アウトプットができないのは、インプットの量と頻度が少ないから。
英語の会話が続かない、英語がすぐに出てこないのは、聞く量が十分ではないことほとんどです。
そうなんです、早く英語ができるようになる近道はありません。
でも継続すると、ある瞬間から「あ!できるようになってきたかも!」と誰でも実感できます。
Good luck!
安田 英承
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