好きな洋楽を聴いて、その曲から英語を学ぶ人っていますね。
何回も何回も聞いても飽きないので、歌詞はよくわからないけど、上手に歌えるようになって、英語の上達を目指そう、と。
でも歌詞の中の単語の意味がさっぱりわからないと、いくら聞き取れるようになったとしても実際の会話でその英語を使うことはできません。
理想は、好きな曲の歌詞の意味がわかった上で、何回も聞いて、それを声に出して歌えるようになるといいでしょう。
また歌詞がわからなくても、歌詞を聞き取れるようになるために繰り返し聴き、意味を理解していくことは、とてもいい英会話上達法です。
私の子どもが保育園で「うれしい雛祭り」をたくさん歌ってくることがありました。
♫ あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花〜
ひな祭りの日までの間、所々歌っている歌詞の発音がよくわからないところがあったけど、毎日歌ってきた1ヶ月間後、前奏のフレーズまでそっくりそのまま耳コピーして、1番から4番まで完璧に歌っていました。
私は1番までは歌えるけど、あとの歌詞までは知らなったけどね。
で、完璧に歌えるようになっても、子どもはその歌詞の意味は全然理解していないものです。
歌詞の中の
♫ すこし白酒 めされたか
赤いお顔の 右大臣
子どもにすると、歌詞の意味は「ナンノコッチャ?」と。
でも、子供にとって、歌を最後まで歌えることと、その曲の歌詞の意味が理解できるなんてことは全く関係ないんですね。最後まで元気に歌えることが目標なので。
その後、京都に遊びに行った時、売店で「白酒」が販売していて、「しろさけ!」と売店の人が話しているのを子供が聞くと、「あ〜!雛祭り〜!」と、既知の言葉と実際のものを見て、「白酒」って何かということがわかっていくようでした。でもどんな飲み物かまでは理解していませんが・・・・
子どもに最近ブームな洋楽が「Legoland BBF: Best Friends Forever」
アメリカのレゴランドに遊びに行った時、アトラクションの一つに、女の子たちが歌って踊るライブステージがありました。
ショーが始まる前、彼女たちがステージへ向かう途中に、観客の子どもたちと仲良く話しかけるんだけど、私の子どもは、ちゃっかりその中にいて、彼女たちと話しかけていたな(苦笑)。それからステージが始まる前にすでに最前列に一人で走っていって、ショーの間ずっと魅了されてた・・・。
彼女らの映像がYoutubeにもあり、その曲をず〜と見てました。
♫ Best friends forever, forever and ever
No, no, no matter what, we stick together.
帰国後も飽きもせずず〜と見て聞いているので、振り付けで踊って完璧に歌えるんですね。
歌詞の意味はわかっていなかったと思う。でも子どもにとってはいいんです。
そんなある時、子ども一人で「BFF」を歌って遊んでいるところをそばで聞いていると、歌詞を日本語の替え歌にしているんですね。意味は無茶苦茶です。
面白いことに、先の「うれしい雛祭り」も歌詞を英語の替え歌にして歌っていました。こちらも意味は無茶苦茶。
でもどちらも日本語になっているし、英語にも一応はなっていた。リズムと単語がきちんと合っていたのには驚かされた。
でも歌詞の理解はしていないから、実際の会話では使えないけど、英語や日本語に替え歌にして遊んでいることは、おそらく言語発達には欠かせないステップなのかな?という考えもあります。
では、子どもや大人が英会話習得のために英語の曲を聴かせるのは有効な手段かどうか?
短期的な結果を求めないのであれば、いろいろな曲を聞いて歌えるようになることは、英会話上達の良い結果に必ず結びつくと思う。
でもこれも長い英会話習得のための一つのステップにすぎないので、曲を聴き、歌うだけでなく様々な英語をインプットする必要があるのは、いうまでもないですよね。
ちなみに、名古屋にも「レゴランド」が2017年春に開園予定です。
楽しみだな。
安田 英承
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