日本語をそのまま英語に訳して文にしようとする前に、まずは単語でしっかりと応えられるようにすることから始める

英会話上達
体験レッスンを後ろの部屋で実施中。緊張している様子。

英会話初心者が「ペラペラと話せるようになりたい」と、必死に難しい文を作ろうとする人が結構多い。

英語を話すことに慣れていない場合、返答に困り、会話中に、「う〜う〜」と英語が一言も出ずそのまま時間が過ぎることって結構あります。

大阪にあるアメリカ領事館で初めて英語のインタビューを受けた時のこと。あの時の緊張感は今でも覚えているな。ビザ発給のためにパスポートと必要な書類を持って待合室で名前が呼ばれるまで待っていました。

なぜ緊張したかというと、何をされるかわからなかったし、用意するように指示されたビザ申請の書類を用意したんだけど、これらの書類の英語が難しく、さっぱり理解できていませんでした。だからもしこんな入国関係の難しいことを質問されたら、自信が全くなかったな〜。

名前が呼ばれて、椅子に座り色々と英語でインタビューを受けたけど、どんな内容だったのか全く覚えていません・・・・。ただyes とかnoの答えしかできなかったと思う。でもよくわからない時、” I don’t understand.”って言っていた。

でも質問された内容は100%自信なかった・・・・。でも私の答えで理解してもらえたらしい。いい加減だな〜(笑)

終わりの方で、発給されたビザとともにパスポートが自宅へ郵送される旨の説明が終わり領事館を出た時、どっと疲れたことは覚えています。

そのビザでしばらくしてアメリカに渡り、現地のESLのプログラムを受講するために、初日にレベル分けのプレイスメントテストで個別のインタビューを受けました。

講師から色々な質問をされたけど、必死に「単語で」答えた記憶があります。その時もわからない時に、” I don’t understand.”って伝えていた。

インタビュー後にThumbs upで「Your English is good.」みたいなことを言われたと思う。多分(苦笑)。

へ〜、質問に答えることができていたんだ〜とこの時も思ったし「ヤッタ〜!」と。何を質問されているのか100%よくわからなかったけど、「勢い」と「ノリ」で、知っている単語でしか話せなかったけどね。

領事館でのインタビューと今回のインタビューで、返答に文でなくても単語で元気良く伝えれば、通じるんだなと思ったら、気持ちがめちゃくちゃ楽になりました。

本当は、相手の英語を100%理解できるようになるといいんだけど、わかる範囲で、とにかく簡単に答えて、あとはわからないから、「あなたの言って英語がわかりません」と伝えると、意外に英語で話が弾んだ。難しく考えちゃダメだな、と。

体験レッスンを後ろの部屋で実施中。緊張している様子。

後ろの部屋で体験レッスンやっています。傍聴中〜。

 

元気に(カラ元気でも)、はっきり声を出して、ハッタリの自信でも、英語で伝える心持ちであれば、ホント、何とかなります。なんか精神論みたいな話だけど、大切なことだと思う。

ただ心持ちだけの話だけでは、英語が上手にならないので、当然英会話能力を伸ばすためにも、質問されていることが理解できるようにします。相手の話す英語を理解できるようにトレーニングさえしっかりすれば、知っている語彙から返答ができ、そしてそれらから少しずつ文ができるようになり、いろんなことを単語だけでの返答ではなく、説明することができるようになります。

簡単で短い文でいいので、どんどん使ってみるのです。すると自分が作っている英文がなんとなくパターン化していきます。

英会話レッスンの子供たちの様子を観察すると、自己紹介が自然とできるようになるまで慣れてくると、より発展したような内容、例えば、「人に名前を丁寧に質問したい時はなんて英語で言うんですか?」と質問する子が出てきます。そんな子の上達はとても早い。単に自己紹介だけの話なんだけど、いろんなパターンが出来上がる、応用ができるベースができるようです。

これをちょっと英語で言ってみたい、そんな気持ちに余裕がある人は、急に英語力が伸びているのが見えて、彼らの英語を聞いていてよくわかります。簡単な英語のジョークで人を笑わせることができるぐらいですよ。

どこかで聞いた、読んだ表現を使ってみよう、どこかで聞いたフレーズを真似してみよう、ちょっとスピード上げて話してみよう、長い文を話せるか挑戦しよう、などなど、英語を作ることが精一杯だったレベルから少しずつ英語の能力の自分の輪が大きく膨らみ始めます。

このレベルの人はおそらく日本語から英語に訳して言葉を発している人はあまりいないと思うし、流暢さも出てきていることでしょう。

だから、知っている単語から、声に出して気持ちも伝えてみよう!そして普段からいろんな英語を聞いてみることをお勧めします!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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