先ほど、文部科学大臣の記者会見で、中学高校の「生徒の英語力向上推進プラン」を発表しました。
内容は、
「中学3年生全員を対象にした英語の学力テストを新設して、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を測り、2019年から複数年に1回のペースでの実施を検討し、新テストの問題は、民間試験のノウハウを生かしながら独自に開発する方針。「話す」能力の測定には採点者との対面試験も必要となり、政府の教育振興基本計画では、17年度に中学卒業時に英検3級程度以上、高校卒業時に英検準2級程度以上の生徒の割合を50%にするのを目標としている。プランではさらに24年度には70%まで引き上げることを目指すとしていたけど、実質その目標に達成したかというと、平成23年度から調査からみても、改善がみられていない。」
「英語教育の抜本的見直し」が必要としています。
とほほ・・・です。
英語教育の抜本的見直し
英語教育の抜本的見直しや小手先の修正はおそらく戦後、1970年前後から始まっているのに、まだ改善を必要としています。
今度は独自にテストを開発するようです。
でました!「TOEIC」のようなものを中高生に合わせて作るビジネスモデル。
TOEICは大ヒット商品ですからね。政府主導で中高生版を作り金脈を得る!
TOEFLでは日本人のレベルが低すぎて、日本人に合わないからTOEICが作られたように、今度はJr.(ジュニア)版を改めて作るのでしょうか?すでに、TOEIC Jr.というビジネスモデルがあるのに・・・。
私の推測ですが、10年後には小学生版の政府主導の英語テストを開発する発表が文部科学省からされるようになりますよ。新たな金脈のために。
私は、英会話スクール運営していますが、日本人全員が英語ができるようになる必要はない、と思っています。そんなスタンスだから、
公立中高の英語教育の抜本的な見直しは、とっても簡単。
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公立の学校での英語の授業廃止(言語選択制もしくは選抜制)
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大学の一般入試の英語科目の廃止(特に東京大学は)
大学の一般入試の英語を廃止にしたら、従来型の英語教育にピリオドが打たれると思っています。現在すでに、TOEICや英検準1級を持っていたら英語の試験免除ということになっていますが、そんなテストも必要ないでしょう。
一般入試では英語を廃止にし、大学の2次試験で英語のテストを実施するのであれば、大学側が生徒に必要としている技能、「英語での面接」と「英語での論文テスト」だけでいいのでは?と思います。
大学側も国際競争力に関わるので、海外からの学生を集めるためにも、英語での授業を推進してことが必須になるでしょう。そんなこと授業ばかりだと、英語のできない日本人学生が授業を受けられなくなります。
そのぐらいの英語レベルが求められるようになると、中高の学生には、かなりハードルが高くなってきます。だから、英語クラス選抜クラスを別途設けるといいでしょうね。選抜クラスに興味のない学生は、英語でなくとも、他の言語も学べる機会を与えられ選択ができるようになれば、その言語の国のことに興味をもつようになるといいですよね。どう思いますか?
本当の責任者はだれだ!
現在懸念されている、既存のカリキュラムや学校の先生たちの指導方法が本当に機能していない、文部科学省が望む生徒の結果が得られていないのなら、「いままでの英語教育では無理でした。ごめんなさい。」って謝罪し、教育関係の方の総辞職、また文部科学省の方達が自ら辞職してもらう勇気がありますか?
説明責任をはたさずに、学生の英語レベルが上がっていないからという理由で、またどこかに責任をなすりつける、責任転嫁するのはどうかな??と思います。
厳しいことを言いましたが、我々の英会話スクールの存在意義も、通っていただいている生徒の皆さんがスクールに期待しているのは、「英会話ができるようになること」。会話ができるようにならなければ、スクールとしてまた講師として存在する意義はないと思っています。
学校の現場の先生たちは、英語の指導に、これ以上他に何をする必要があるのだと、怒りの声が上がっていますね。他の科目にはない、ALT(外国人英語補助員)も採用し、さまざま試みと工夫を授業にとり入れているのに、依然として政府の望む結果が得られていません。だから、政府や有意識者は、先生たちの指導方法を変更、もっと向上が必要とし、カリキュラムの変更も合わせて必要と考えています。
カリキュラムが悪い、指導方法が悪い、スクールが悪い、生徒が勉強しない、などなど愚痴を言っている英会話講師や英会話スクールには、生徒は愛想を尽かし、スクールを辞めてしまいます。
「覚悟」のない日本の政府や文部科学省に我々日本国民はもう愛想を尽かしてもいいのでは?抜本的な改革が本当に必要なのは、「文部科学省の中」だと思います。
安田 英承
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