論語や古典などの昔の日本語の文章を声に出して読むトレーニングを素読と言います。
意味が分からなくてもいいので、文中の意味の塊ごとに先生が読み上げ、その後に生徒が続けて読むことをします。
「論語」はもともと中国語で書かれていたものなので、江戸時代では、それを日本語の訓み下し文にしているものを読み上げていました。
それでも、現代人には何を言っているのか意味がわかりません。
素読トレーニングは、意味が理解できるようになることが直近の目的ではなく、暗記すること。特に子どもにこのトレーニングは有効です。
英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。
大人が難しいと思う「論語」などの古典や福沢諭吉の「学問のすすめ」の原文など、幼児の子どもがこの素読トレーニングによってあっという間に暗記することができます。
小学6年生までに習う漢字も、この素読を通じて幼児は漢字の形を記憶しているので読むことができるんですよね。
我が子にも、福沢諭吉の「学問のすすめ」の原文の本の一部や論語など、素読を家庭でさせたことがありました。
我が子を使った実験だったわけだけど。
私自身も一緒になって原文を読んでました。
でも読みながら、意味の塊はこんな感じかな〜と推測しながら、”Repeat after me.”で進めました。
継続は力なりです。5日もすると、福沢諭吉の「学問のすすめ」もはじめは5分以上かかっていたのが、私が読み上げなくても、30秒で読むことが完璧にできるようになるのでした。
どうして、今の学校教育にこの素読を取り入れないのでしょうか。
一緒に声に出して読むことを幼児や小学生にしっかりと指導すれば、後々暗記しないといけないのであれば、小さい時に一気にできるようになる。日本人の国語能力の底上げの効果があるのです。このことはデータとして残っている。
ただこの暗記をすること、させることが、詰め込み教育、意味のない理解していない文をひたすら子どもに暗唱させるのはかわいそうだという、感情論なのかどうか分からんけど、それが「ゆとり」教育を産み出し、国語教育自体が、テストや学習の結果としてすぐに示すことができるから、文の内容を理解すること、意味を理解できるように子どもたちを指導することが先行しているようです。
例えば、大学入試の現代文の問題で、作者本人がその問題を解いたら回答が間違っていたという笑い話もあるくらい。つまり、今の教育は、文を理解することは、問題作成者の考え、フィルターを通して本来あるべき文を理解することになっている。でも本来は、あるがままの文を理解できるようになること、作者本人さえも気づかない世界、解釈ができる力をつけることができるようになることが、この素読の効果にあると思う。
小林 秀雄氏は、数学者の岡潔の対談本、「人間の建設」の中で素読の効能について、
「「すがた」に親しませるという大事なことを素読教育が果たした。」とあります。
これが本来の国語教育の基礎なんだろうと思う。
当然、我が子も「学問のすすめ」に書かれている意味や内容は理解していたとは思いません。
でも、暗記したものが、後になってその言葉と出会った時、「あ〜あの時の言葉はこんな意味だったんだ」、とか、「自分の描いたイメージと違った」、もしくは文章自体に正しい答えさえないかもしれず、人によって解釈が異なることもあるからね。
素読の効果って、それでいいと思う。目先の結果を求めるのではないんだろう。養っていく、育てていく感覚に近いのかも。
「意味も理解していないのに、何回も同じものを読んでも意味がない!」と言う人もいます。
この効果が見えにくいトレーニングは、人によってはものすごい反発もあるから、日本国内の学校では廃れたんだろう要因もあったかも。でも素読の効果のデータもあり、やる価値は十分ありますし、全国で推進すべきです。
アメリカの学校でも素読みたいなこと、文章の意味を説明する前に、正しく発音、読むことができるように、先生が読み、生徒が後に続いて何回も読む授業が行われていたようでした。(現在はわかりませんが)
ちなみに「音読」トレーニングとは、文章の意味を理解しながら読み進めます。
では、英会話上達に素読の効果があるのか。
江戸時代に積極的に導入されていた「論語」の素読は、日本語に翻訳している文章を読んでいます。そして「すがた」を習得しました。
では、「英文」をそのまま素読するのはどうなのか?
子どもであれば、英文なんてすぐに暗唱できるようになります。あっという間です。
でも小学校高学年以上では、意味の分からない英文の素読は、日本語となんら接点がないため、小林 秀雄氏の説く、素読の効能を得ることができないような気がする。
しっかりとしたデータがないので、「感覚」でしかその効果はわからない。残念だけど。
ただし、リスニングの上達には、素読トレーニングはものすごい効果があると思っているし、今も生徒さんたちに実践してもらっていて、効果がめちゃくちゃあります。
英文の「素読」よりは、ある程度意味を理解、推測できるような文章を大量に「音読」すること、インプットする方が、英会話上達には効率的なような気がする。
Good luck!
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安田 英承
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