Chopin Competition 2021 and Japanese uniqueness to hear:英語と日本人の音の捉え方

英会話上達
秋の夜長に鈴虫の『声』

2021年のショパン国際ピアノ・コンクールが閉幕しました。

このコンクールに出演した人たちのことを以前ブログで書きました。

5年に1度開かれるこのコンクールでは、なんと2位と4位に日本人ピアニストが入賞するという快挙となりました。

去年に開催される予定でしたが、コロナの影響で今年に延期されました。そのためか出場するピアニストのコンディションを整えることの難しさもあって、今回の優勝者はまったくのノーマークの人だったようです。

このコンクールでは、4社のピアノが用意されていてその2社がヤマハとカワイの日本製。

明治時代、やまはさんとかわいさんが同じ会社だったのですね。

やまはさんが初めてアメリカ製のオルガンを修理してその構造を見て、当時4500万円のものを30万円で作ってみせると始めたのがきっかけでした。

東京の音楽の教授の元に自分の作ったオルガンを浜松から歩いて運び弾いて見せたら調律がめちゃくちゃと音楽理論を分かっていなかったことで、その先生のもとで学び、再度リベンジで作り直し、日本初のオルガンとして認められ、そして日本中の小学校に広がったことでピアノが日本の唱歌とともに演奏され、学校の音楽教育の発展に多大なる寄与をしたのでした。

西洋のものをそっくりそのまま模倣することができる日本人らしい手先の器用さだけでなく、調律ができるほど彼は耳が良かったんですね。

今回のコンクールでもヤマハ製とカワイ製のピアノが多くの奏者に選ばれたようですが、優勝者はイタリヤ製のファチオリ社でした。

素晴らしい音色のようですが、私はどのメーカーも同じくらいキレイな音に聞こえます。

秋の夜長に鈴虫の『声』

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

そして各メーカーのピアノの調律師の腕の見せどころだったのですが、入賞した日本人二人のピアニストは日本製のピアノを今回は残念ながら選びませんでした。

最近の日本人の活躍は、スポーツの世界だけでなく芸術の世界でも注目を浴びていますよね。

どうも日本人は、音の捉え方が外国人に比べて異なっているといいます。

脳の研究で有名な角田忠信教授が、キューバの国際学会に出席したときのエピソードが面白いです。

会場の周辺で『虫の』が聞こえたので、周りにいた外国人になんの虫かと質問したところ、だれもその虫のを聞き取れなかったのです。

日本人と外国人の耳には違いがあるのかというところから、研究が始まりました。

左脳と右脳です。

左脳は言語や計算をする知的なことを司り、右脳は感性、音楽脳と呼ばれていて、非言語に優れています。

虫の『音』か『声』か

音であれば右脳が司ります。でも日本人は声なので左脳が働きます。

氏の研究によると日本人は自然の音を左脳で聞いているのです。つまり言葉に変換しています。

日本語そのものが子音と母音、例えば、『か』であれば、K(子音)+A(母音)で成り立っています。この母音が左脳、言語脳に日本人の場合は働かせ、子音だけでも音を構成する英語は右脳をネイティブスピーカーは使っています。

つまり日本語が母語であれば、英語をしゃべるときは左脳を使ってしまい、多くの日本人の日本語ネイティブスピーカーにとっては英語をしゃべることは大変な労力となってしまうというのです。

この脳の特性は日本人だけでなく、もう1民族あって、ポリネシア人も同じように自然の音を「声」として捉えているんだそうです。

今回のショパンコンクールの結果で、日本人は僅差で優勝できませんでしたが、今後技術と日本人の右脳の芸術的演奏だけでなく、もしかしたら左脳的な言語能力を取り入れた演奏と、日本人ピアノ調律師が仕上げたピアノで奏でてシンクロしたら、次回のコンクールでは、日本人はすごい結果を残すことができるのではないでしょうか。

その時の審査員の中に、日本人にしか聞き取れない音を聞き取れる日本語ネイティブスピーカーがいたら、採点に有利に働くかも。

2021 ハロウィンパーティーのご案内

ハロウィンパーティーでは仮装したり、ゲームをしたり、お菓子を食べたり、こんな日は楽しく盛り上がります。

10月になると子どもクラスでは、ハロウイン関係の英語を覚えたりします。そして10月最後のレッスン日にパーティを行っています。

仮装をしたりゲームをしたりとっても楽しいイベントです。

クラスのみんなと普段のレッスンの雰囲気とは異なる楽しいイベントにしたいと思っています。

また友人・知人も是非お誘いください。

参加申込みもこちらからできます。

 


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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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