英文音読暗唱して英会話力を上げる

英会話上達
努力の結果、ささやかですが持ち回りのトロフィーを進呈します。右の札は歴代の入賞賞の名前があります。軽いものですが、とても「重い」のです

今日は朝起きてから妻と子どもに、「挨拶がなっていない!」と叱られた、セシルの安田です。声が小さく聞こえなかったようです。わたしの頭の中では大きな声で家族に挨拶をしているつもりだけだ、と指摘され反省です・・・・

さて、このブログを通して英会話を習得するために必要なことを提供しています。今回はこの暗唱について。

「暗唱」とは暗記したものを声に出す、もしくは「書く」ことですが、ここでは英会話をメインとするので、声に出すことを主とします。当然、覚えたものを忘れないために書くことも大変重要なことは言うまでもありません。

 

日本の生活環境で英語に触れる機会が日常生活にない日本の子ども達が、唯一英語に触れることができる場所は、英会話スクールの教室、もしくは学校での英語の授業でしょう。そんな子達もスクール、授業以外での英語に触れる機会というのは、英語が好きで自ら進んで英語のテレビ番組を見たり、本を読んだりしていたりします。

スクールへ通うのが週に1日もしくは2、3日、そして、授業が1日1時間から長くて2時間半ほど英語に触れたりしても、スクール以外の日本の生活環境で英語に一切触れていないと、前回授業で学んだものは、なかなか覚えていないものです。

それは、マンツーマンやグループなどいかなるレッスン形式でも同じ。

恐らく覚えていることとしたら、「前回スクールに行ったこと」は覚えているけど、そのときの授業内容はほとんど覚えていないことでしょう(笑)。これは大人も同じで、先週夕飯を食べたことは覚えているけど、何を食べたか思い出せますか?食べたことさえ忘れているようであれば、ちょっと記憶に関して診てもらったほうがいいかも(笑)。

 

「暗唱」ができるようにすることは、英会話学習初心者が上達するためには、絶対に欠かせないのです。

そこで私たちのスクールのイベントの一環して、「セシルスピーチコンテスト」と題して、4歳から高校生まで参加する催しを、毎年1986年から続けています。

内容は自己紹介から好きな食べ物や色、家族の紹介など、また自分が伝えてみたいことやクラスメイトとの自作の劇を演じたりして、1分から3分ほどの長さのものを自由な発想で暗唱し、それを録音や録画をしたものが評価されます。

最優秀賞受賞した生徒には、トロフィーや景品などを進呈しています。以前は大きなイベントとして、入賞者たち一同集まって、特設ステージ上で観客の前で、各自のスピーチを発表してもらっていました。

その入賞に至るまでの段階に、各生徒は年齢や学習歴に応じたスピーチを暗記することが必要です。日本の子どもたちは、日本語から英語にする翻訳する能力がない場合が多いので、あらかじめ講師が英訳したものを生徒に渡したり、生徒といっしょに英文を考えたりし、一つのスピーチが出来上がっていきます。

文字の読めない幼児や小学生、中学生や高校生、もしくは初心者から学習経験者でも、先生の話す英語をひたすら聞いて繰り返す練習が欠かせません。

そんな練習中、講師は、生徒のスピーチが、日本語を読んでいるような英語になっていないか、日本語のような発音になっていないか、声の大きさはちょうど良いか、イントネーションや流暢さはどうかなど、ひとりひとり細かく指導していきます。

そこまで指導ができるのは、まず生徒自身が「覚えたい」「上手になりたい」と思わないとだめなわけです。生徒自身が「覚えるぞ!」という気持ちが必要なことと同時に、講師がそれを上手に引き出すコニュニケーション能力が必要です。

講師が指導してその場で上手になっても、生徒がそれを暗記する作業を普段からしていないと、何度と発音やイントネーションの指導をしてもうまくいきません。わかりますよね?

 

覚える作業をしていますか?

でもこの暗記は授業中にやることではないんです。この作業はクラス内ではなく、普段の日本語の生活環境の中でやることなんです。暗記する作業を、あたかもテストの直前に徹夜して詰め込んでもうまくいかないように、英会話でも同じなのです。覚えられないのではなく、覚える作業をしていないから、自信がなくなり声が小さくなってしまう悪循環になります。

毎年、最優秀賞を受賞した生徒や入賞した子達から受賞の感想のインタビューをすると、その子たちに共通していることは、「英語を学ぶことは楽しい」、「話せるようになりたい」、「入賞したい」、「もっと上手になりたい。」など、気持ちがすべてポジティブで主体的。だから、実際の彼らの英語に対する行動量、練習量も半端ではないのです。

だから4歳の子でも十分暗唱し入賞できるわけです。

入賞を逃した子達でも普段から一所懸命に暗唱していたどうかは、録音や録画された彼らの最終スピーチを見たり聞いたりすればとてもよくわかります。

 

努力の結果、ささやかですが持ち回りのトロフィーを進呈します。右の札は歴代の入賞賞の名前があります。軽いものですが、とても「重い」のです

 

たくさん暗唱を積み重ねた子どもたちで自信まんまんでも、いざ期日の録音や録画になると、緊張してスピーチの内容がふっとんだり、普段の暗唱と全然うまくいかなかったりするハプニングもあります。どもこの「緊張感」や「悔しい思い」「充実感」などが入り混じった感情と、暗唱してきた努力の効果は英会話習得への道の助けとなるのです。それもずーと。

大人でもいっしょですよね。暗唱できたら、それらをいろいろな場面で使えるようにする作業が必要になるのです。

覚えても覚えて、忘れてしまうんです。だから覚えた英語を実際に使って楽しみましょう!

今年もスピーチコンテスト開催します。詳細はセシルのニュースレターやフェイスブック、もしくはセシルのウェブサイトで掲載します。

いままでのスピーチコンテストの様子

Let’s get moving!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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