英語が嫌いな人というのは、以前もしくは現在、英語に関してとても辛い、苦い経験をしたから「嫌い」な感情になっている状態の人のこと。英語に対する拒絶反応。日本に限らず、韓国や中国でも多いと聞いています。
嫌い・苦手な人の主な原因は、
- 学生時代の英語の先生との相性(生理的に寄せ付けない)
- 学校の授業で理解できなかった、もしくは、ついていけなかった(「英語が得意か不得意か、成績」の話ではない。)
- 通いたくなかった、もしくは遊びの時間が欲しかったのに、親から無理やり勉強をさせられたり、スクールに通わされた。
- 一般的な日本人と外見上違う外国人と会うのさえダメ。(彼ら全員が英語を話すとは限らないが。)
- などなど・・・・
子どもから大人まで日本でよく聞かれる話は、「日本では(今の生活では)英語は必要ないし、海外も行かないから、英語の勉強はしない」。一理ありますが、それは嫌いや苦手と感じている人と、ここでは違います。
人それぞれ苦手意識はあるものです。
ある人は、英語学習の経験の話をされた途端、ぽろぽろと涙を流されたことがあります。思い出すだけで相当なストレスがかかるですね。でもその人は、なんとか克服したいと頑張っています。でも、やはり克服できない人もいます。また自分の苦手意識を子どもに託し、子どもが将来英語が苦手にならないよう願う親もいます。
英語学習に対するその人の心理、考え方
英語学習そのものが攻撃してくるわけでも、悪い影響を与えるわけでもないのです。正しい原因認識を間違えたり、理解していない人が多いようです。
例えば、苦手な原因を質問しても、その答えが、「なんとなく・・・」では、「なんとなく・・・好き」か、「なんとなく・・・嫌い」か理由がはっきりしない。
先の「外国人が嫌いだから、英語が嫌い」という理由も正しい認識をしていないと思う。当の本人は大真面目。
もし理由がはっきりしているのであれば、その苦手意識=痛みは、避けて通りたいものです。だから逃げたいし、これからも避けることだって自由なんです。必要性や「やりたい」という気持ちがないのであれば、わざわざ辛いいばらの道に突き進む人はあまりいないでしょう。子どもならなおさらです。
その苦手意識を克服させるために、周りの人が説得や脅しをかけても、当の本人の苦手意識、嫌いという感情を取り除くのは、無理でしょうね。今その感情を押し殺しても、後になって変な形で姿を現わすことになります。
英語嫌いを克服するには?
今感じているこの苦手意識を一度立ち止まって考えてみるといいのではないでしょうか? そして長期的な視点に立って、何をしたいかよりも、何をするべきかを考えられるような、そんな考え方で、この苦手意識をすこし違った味方、感じ方へ変えると、吹っ飛ぶ場合が殆どだと思います。いかがでしょう?
子どもが英語嫌いになってしまったら、親子で意思疎通がまずできていることが最重要ですね。それから原因が見えてくるはずです。
考えることから始めましょう。きっと楽しくなる方法が見つかるはずです。
Let’s get moving!
安田 英承
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