同調圧力とは、よく言われるのに、「多数派の行動を真似する」とか、「長い物に巻かれろ」的な空気や多数から受けるストレスのような気がします。

こんにちは。

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

このTATAMI ROOMで英会話レッスン〜

外国人からすると、日本人が持つこの”peer pressure”（「pure」ではないよ）は特異に見えるようです。例えば、レストランで注文するとき、周りの人の意見に合わせて同じものを注文したりしませんか？

また逆に、アメリカ人の妻の何気ない一言や、日本人がまずしない、取らないであろう行動をすると、よく周りから「日本人はそんなことできないよ〜」なんてことを言われるようです。（彼女自身、そんな意見に全く気にならないようですが）

自分が周りの多数に合わせる必要なんてないことも納得していても、実際に一人だけ別の行動に移すことができない人は多いかも。

先日、我が子の学校の保護者会に出席しました。

私がこの会に出席する前に妻から

「通学時の子供のランドセルや他の荷物もあり重すぎるから、教科書を毎日持ち帰らずに教室に置かせてもらえるのか、先生に必ず確認してほしい」と伝言を受けていました。

また、もし教科書からの宿題があるときは、別途教科書を自宅用に買っておけば、通学、帰宅も教科書を持っていく必要がなく、楽チン！に。またここで一番大切なことは、体型の小さい子供にとって、ランドセルの大きさが体型と同じくらいで、荷物の方が体重よりも重いんでは？と、通学中の安全面を考えたら、教科書なんて持ち帰らなくてもいいでしょ、と。

荷物の重さで通学中バランスを崩して、怪我した子供の話をよく聞いてました。

アメリカでは教科書は学校に各生徒のロッカーに入れて、毎日持ち帰る人なんていません。

担任の先生に質問したら、参加された父兄の方たちにシーンとされ、先生からは一言、

「教科書は毎日全部お持ち帰りください・・」（苦笑）。

朝、日本の小学校では近所の子たちがグループになって登校します。高学年生が低学年の子の家まで迎えに来てくれます〜。

集合場所から高学年の地域のリーダーが登校グループの安全のために先頭に立って、全員二人一組、一列になりながら学校へ向かいます。

高学年のリーダーぶりや低学年の子たちがリーダーの言うことを聞いて団体行動しています。通学の様子を見ていて、なかなか微笑ましいものです。

そんなある朝、低学年のグループの中に待機中、遊びたい子が出て来ました。集合場所と違うところで、それも道路で！我が子も同じようにそのグループの中で一緒に遊んでいました。

いつも我が子には、

「道路は気をつけるように！」と、伝えていて、遊ぶのはもってのほか！と厳しく言っていました。

遊んでいるところを見つけて、我が子に、

「リーダーはここで待っているように言っていたでしょ？なんで道路で遊んでいるの？」

と聞いたら、

「だってみんなが遊ぼ〜て言うんだもん〜」

出ました、peer pressure （同調圧力）！

我が子は道路で遊んではいけないことはわかっているし、リーダーからも、集合場所で待っているように言われているので、理解はしていても、友達からの見えない圧力なんでしょうね。

子供達の前で私が我が子に、

「危ないから遊んではだめ！」と、

ガツン！と伝えました。

またリーダーにも

「みんなをお願いしますよ！」としっか〜りと伝えました。（笑）

その数週間後、通学前の子供たちの待っている様子を見ると依然として道路で遊んでいた子達がいました。

また自分が遊びたい衝動を自制している子たちの前を私が通ると、

「遊びたいよ〜」と文句を言いながらも、遊んでいる子達に向かって「そこで遊んだらあぶないよ〜！」って子供達から言っていたのは面白かった。

子供社会だけでなく、会社やあらゆる組織、日本に限らず海外でも同じような「peer pressure」ってどこでもあるんですよね。

結局、個人それぞれが、「行動する目的は何か？」って理解できていれば、同調圧力なんてものを感じるのも案外楽しいものです。

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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