Buddha talk ：説法で「モノの見方」を教わる

鳥取県の大山にある観證院「山楽荘」で座禅体験をしたときに、住職から法話を聞く機会がありました。すばらしかったです。

前回のブログで座禅体験　や　写経体験のこと、そして精進料理について書きました。

仏教とは、仏様が教えることを言います。

仏様が教えることを娑婆、つまり現世の人間でもわかりやすく理解してもらうために、お坊さんや住職が説法してくれるわけです。

仏様の考えることと娑婆の人間が考えることはまったく異なります。

でもその教えに沿った生き方をすることでより楽しい人生が送れると思います。

鳥取県の観證院「山楽荘」にて説法を聞いてきました

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

私自身、仏教徒でもないし特別な信仰心もありません。

だから比較的に素直に、偏見なく宗教的な話でも聞くことはできると思います。

今回の住職の法話は、パラダイム・シフト、つまりモノの見方や考え方を変えることで物事が本来どうあるべきか、原理原則を知るのにとても興味深いお話でした。

例えば、『コイン』。

多くの人は、１０円玉の形を見て「長方形」という人はあまりいないと思う。でも１０円硬貨の丸い形を上からではなく、横から見ることで気づきがあります。つまり物事を見る視点を変えることができることで事実をいろんな角度で見ること、知ることが大切なのです。

そして法話が『ケーキ』の話になりました。

兄弟がケーキ１つを不平等なくナイフで切って食べようということになりました。

もしあなたが兄もしく姉ならどうしますか？

そこで弟や妹のためにナイフで切ってあげます。

もしかすると、弟や妹から文句がでないようにちょうど半分になるように正確にしっかりと切るかもしれません。

もしあなたが弟や妹なら、兄もしく姉が切るところをインチキがないようにじっと注意深く監視しているかもしれません。

このような心は、損得勘定から来ています。つまり「娑婆」の心で仏様の心ではないのです。

仏様ならケーキをすべて弟や妹にすべて与えるのです。「好きなだけお食べなさい。」と。「やった〜！」と喜んだ弟や妹は食べ始めようとします。

でも弟や妹も気づくのです。兄や姉であるあなたの分が無くなるじゃん！と。そして彼らからあなたにケーキを差し出すのです。

そこには損得勘定、取られたら負け、多く食べることができたら勝ちという世間一般でよく聞く遺産相続や不動産の境界線の付け方、仕事の量や給与問題などの裁判沙汰がしょっちゅう起こっています。

でも当事者が問題の本質の見方を変えれば、あらゆる問題は解決できるような気がします。

最後に、『小坊主』の話になりました。

５歳の坊主に住職が質問をしました。

「この場所から京都への道のりとお天道様とでは、どちらが遠いと思うか？」

すると小坊主は、

「太陽のほうが遠いと思います。」と答えました。

住職は、

「なぜ太陽だと思うのか？」と問いただしたところ、

「私の身の回りの人で太陽からこの町に来たという人を一人も聞いたことがないので、それほど太陽というところは遠いところなんだと思うのです。」と答えました。

小坊主のモノの見方にたいそう関心した住職は、多くの坊さんが集まる法事に彼を連れて話をさせようとしました。

坊さんたちが集まったところで、小坊主に同じ質問をしました。

「ここから太陽への距離と、京都への距離とどちらが遠いと思うか？」

すると小坊主は、

「京都です。」と答えました。

住職は、

「この前は太陽が遠いと答えたのではあるまいか！？今回はなぜ京都と答えたのじゃ？」

すると、

「ここにハシゴをかけて登ってみても、京都の町を見ることができません。でもハシゴのてっぺんに登ると頭のすぐ先にお天道様があるからです。」

ある事実を色眼鏡、フィルターを通して見ると他の見方、考え方ができなくなります。

つまり仏様はどうあるべきかということをわかっているお方なのです。

そこから私達は説法を通じていろいろなことを学ぶことができます。

この体験で体だけでなく頭の思考もすっきりすることができるのでした。

感謝。合掌。

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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