外国語指導助手(外国人ALT)や外国語活動アシスタント(日本人)の役割と英会話スクールの役割

英語教育

外国人ALTを中学校に斡旋している業者や元・現外国人ALT、日本人外国語活動アシスタントに知り合いがいます。ちなみにALTとは、教育委員会や学校で、外国語授業等で英語の先生の助手。社会や他の科目の先生に助手がいるのは聞いたことがないですね、他の国でも。

英会話スクールを運営しながら、以前外国語活動アシスタント派遣事業も構想していた安田です。でもその派遣事業に参入する前に止めました。私の理念と合っていないから。今回は外国語指導助手(外国人ALT)や外国語活動アシスタント(日本人)の役割と英会話スクールの役割 について。

ALTの斡旋業者をしている知人たちがいます。日本でその業界内では名の知れた会社です。外国人を小学校、中学校、高校に派遣しています。彼らからの裏の話や日本の英語教育について、また実際に教育現場で活躍中、もしくは活動していた外国人や日本人の知人からもいろいろな現場での良い話や悪い話などを聞いています。

一般的に会社や家族などで、人間関係に多少なりとも問題があるところもあれば、とてもうまく機能しているグループがあるように、閉ざされた日本の教育現場でも同じようなことが毎日おこっているようです。

でも私が知っている現場の人たちは「子供たちと日本の将来のために」と切磋琢磨しています。

 

まずは国レベルの英語教育の話から:

文部科学省が中学高校の「生徒の英語力向上推進プラン」を発表しました。大まかに紹介すると、

小学生で「馴染みのある定型表現を使って、自分の好きなものや、家族、一日 の生活などについて、友達に質問したり、質問に答えたりすることができる。」

中学生で「短い新聞記事を読んだり、テレビのニュースを見たりして、その概要を伝えることができる。」 (英検3級~準2級程度等)

高校生で「ある程度の長さの新聞記事を速読して必要な情報を取り出したり、社会的な問題や時事問題について課題研究したことを発表したりすることができる。」

といった具体例があります。

名古屋市では、外国人英語指導助手等を派遣して、聞いたり、話したりするコミュニケーション能力を向上させることを目指して、 小学校では、3年・4年から1学級当たり年間4時間、5年・6年には日本人の外国語活動アシスタントを派遣し、年間35時間の外国語活動していますね。

現在、英語教育に関わっている外国人を斡旋している団体の一つが、財団法人自治体国際化協会 (CLAIR)というところ。ここでは、総務省、外務省、 文部科学省と連携し、「JETプログラム」を推進しています。 この JETプログラム「語学指導等を行う外国青年誘致事業」The Japan Exchange and Teaching Programeとは、昔からあるんですが、外国語教育の充実や地域レベルでの国際交流を推進することを目的として世界各国の外国青年を各地域に招致する、世界最大級の国際交流事業をしているようです。そこで地方自治体が総務省、外務省、文部科学省及び一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)の協力の下にこのプログラムを実施しています。

ここまで述べるだけでなんかうさんくさい団体だなと思うのは私だけでしょうか・・・・。どこかの天下り先だったり、税金の無駄遣いでもしていそうですね。だって、存在意義や目的がはっきりしていないから。

派遣元はこのJETだけでなく、知人の会社のような斡旋会社が公募入札に参加して参入するところもたくさんあります。

 

そんな日本の英語教育で活躍している知人たちの話や私が調査して限りにおいて、英語教育がうまく機能していそうなところもあれば、まったく残念な結果になっています。

よって、幼児、小学生、中学生、高校生のいる親の学校に対する期待は高いものの、現実にはその期待に応えられていないのが現状です。

でもそんな現状でも、機会を上手に利用している児童や学生たちを知っています。彼らは英語が好きなんでしょうね。そんな子どもたちは、授業後や放課後にALTを見つけては英語やら日本語やらで上手にコミュニケーションをとっています。

だからいまの燦々たる日本の英語教育事情でも子どもたちの英語能力を上げることは全然無理ではないと思う。

ALTの斡旋会社に勤めていて、元ALTとして学生に教えていた私の知人が私に昔、こんなことを話してくれました。

「日本の英語教育のシステムで子どもたちが英語が話せるようになることを期待してはだめだね。でも僕たちALTは、日本の子どもたちに海外に、英語に興味をもってもらうことが本当の役割で、英会話が上手にできるようにさせることではない。」

また、「だからHide(私のあだ名の一つ)の役割は、学校のALTたちによって、海外や英語に興味を持った子どもたちを、あなたのスクールを利用して、きちんと英会話ができるようにさせてあげることだ。」と。

The rising sun

The rising sun

 

もし文部科学省が中学高校の「生徒の英語力向上推進プラン」によって、僅かの期待でも、より多くの子どもたちが海外に興味を持って、大きくなった時に海外へ行った時、そんな土地から日本を見て、「日本はやっぱりすごいや!」と言える日本人が増えるといいですね。

今スクールでがんばっている、そんなエキスパートな子どもたちとご縁があるのは嬉しいことです。

英会話ができるようになるのは大変だけど、がんばれ!

Let’s get moving!

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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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