アニョハセヨ!セシルの安田です。
日本語や英語だけでなく、他の外国語も話せるようになりたいですか?もしくは自分の子どもには、日本語だけでなく最低でも英語、さらに他の言語習得を目指していますか?
私自身は日本語が母国語で、意思疎通に問題なく英語を使いこなせていますが、3ヶ国語目の韓国語を話せるようにはまだなっていません。
なぜ3ヶ国語目が韓国語かというと、韓国にいる親戚と韓国語で会話ができるといいなあと、思っているからです。
実は、父親が韓国人なのですが、子供の頃、韓国語の環境は全くなく、聞く機会は1年に1回、日本に移住していた親戚に挨拶周りの時以外、全くありませんでした。
今みたいに、韓流ドラマのブームや韓国語、K-popのようなムーブメントはなかった。どちらかというと、韓国語は話す必要がない、隠す、みたいな風潮でした。隣の国だけど、遠い国だな〜と感じていました。
だから全く韓国語に興味がなかった。
でも、私がアメリカに滞在中、大韓民国のパスポートホルダーでしたので、多少なりとも韓国語ができればと、英語がある程度できるようになってから、韓国語のクラスをサマースクールで受講したことがあります。
英語で考える韓国語
当時、クラスメイトは15名くらいでほぼみんな初心者。そして、Korean American。そんな彼らも英語しかできませんでした。
このクラスの受講後、日常韓国語ができるようになるまでにはなりませんでしたが、初めて韓国語を勉強するのはとても新鮮で、楽しいと思ったものです。もっと頑張ろうと思いましたね。
この時に覚えたハングルで大体の文字は読めるようになりました。でも意味がわからない・・・・。
その授業はすべて教授が英語で講義をしていたので、韓国語を聞くと、英語で理解し、韓国語の文を作るときや話すときは、英語で考えて、韓国語の文を作る、そんな頭の回路になっていました。当時は、英語は日常的に使っていたので、英語を話す時は、英語から日本語へ、もしくは日本語から英語に変換することなく、英語から英語の頭の構造になっていた。
もしこれを継続して学習していたら、英語から韓国語の回路が、韓国語だけで理解し日常会話ができるようになるのでしょう。これは経験からわかっていた。
その後・・・・、
日本語から考えるKorean language
日本に帰国後、地元の韓国の民団(在日大韓民国民団:パスポートなどの発給や韓国から戸籍の取り寄せの手伝いをするところ)で韓国語の授業が開講している情報を仕入れ、早速出席させてもらうことに。
面白いのが、このクラスも15名ほど出席者がいて、ほとんどがKorean Japanese. おそらく半分は日本に帰化している人たちだった思う。でもみんな日本語しかできない。アメリカの時と一緒じゃん!(笑)
その時の授業は、大学の韓国人教授が日本語で指導していました。今度は日本語で韓国語を考えなければならなくなります。
頭の中がもう混乱しています。
一つの言語に対して、日本語から考えるのか、英語から考えるのかで慣れるまで時間がかかりました。
このコースをしばらく受講して思ったのは、母国語が日本語であれば絶対に韓国語は日本語で学んだ方が良い。理由の一番は、日本語である母国語がしっかりとしているかどうか。もう一つの大きな理由は、韓国語と日本語は単語や文法が非常に似ていて日本人にとって親しみやすい言語であること。
日本語と韓国語は全世界の言語の中でとても似ている言語であるんだそうです。そして、英語とこの2つの言語は非常に異なるグループに属していることを知りました。英語ができる人は、スペイン語は習得しやすいと言います。英語とスペイン語は似ている言語グループに属しているからです。
英語を母国語とする人が日本語や韓国語を習得しようとする困難さは、日本人が英語を習得する困難さと同じでなんですね。
ただし!たとえ似た言語のグループでも、覚えなければならない単語があるのは英語でも韓国語でも変わりませんよ。
我が子の言語環境は・・・
私が子供に話しかける時は、日本語もしくは英語。アメリカ人の妻は基本英語のみ。そして、私の父親が一緒にいる時は韓国語で話しかけていました。
だから言葉を発し始めた年齢はとても遅かった。
そんなある時、妻がアメリカへ帰省するとき、大韓航空を利用することが多かったです。他のエアラインに比べて安かったしね。
機内で子供のおもちゃをいただけるんですが、韓国でとても流行っている子供向けアニメ、「Pororo the Little Penguin: ポロンポロン ポロロ、뽀롱뽀롱 뽀로로」でした。
主人公のペンギンとその仲間たちのお話で、国民的な番組だったことを知りました。
機内のテレビには、英語と韓国語の吹き替えのPororoの番組があり、子どもに英語版を見せると、とても楽しんで見ていました。
日本の茶の間でも見ることができます。
そして韓国語でも見せてみると、楽しそうにしていました。子供受けするようなキャラクターの動きをしているんでしょうね。
だから韓国語でも嫌がらずに見ていました。それが子どもにとって初めての韓国語のテレビ番組となりました。
その後、韓国の親戚から子供向けの韓国語のDVDを送っていただいた。
日本のNHKみたいな、EBS(韓国教育放送公社(Korean Educational Broadcasting System)のDVDを、私の父のところに子供が遊びに行った時に、よく見せていました。
しばらくして、また大韓航空を利用した時、スチュワーデスに向かって子供が「고맙습니다:ありがとう」と、自分から伝えた時は、「DVD恐るべし!」と思ったものです。
ただ、この3ヶ国語環境も年齢が増すにつれて維持するのが難しくなっていきます。
日本語と英語と韓国語をバランス良く身につけるには、その環境を維持することがとても大切。つまりインプットとアウトプット。
そのためにも、親として、子ども自身が英語や韓国語を話していみたいと思うきっかけ作りを常に意識し、実行していなければなりません。
子どもが興味を持たないと、何を親がさせようとしても絶対うまくいきません。覚悟ですよ!
その興味を維持させるために、親の時間をそのために費やすことが当面の課題です。
「継続は力なり」Constant dropping wears away a stone.
でも、将来子どもがどの言語を選ぶのかは、子ども自身が決めるのは言うまでもないですね。
Good luck!
安田 英承
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