生徒の中には、英会話のレッスンに遊びに来ているのか、勉強するために来ているのかよくわからない子たちがいます。
ただ、レッスン中の「お遊び」を否定される親御さんもいます。
こんなクレームがありました。
「うちの子は遊ばせるために高い授業料を払って通わせているんではありません!」
とか、
「同じクラスにいる子が遊んでばかりで、・・・・」
などなど。
授業中に「遊び」をすることがとても悪いこと。「お遊び」はなんか言葉の響きも悪く、真面目じゃないとか、一生懸命さがない、みたいなことのようです。
私は授業中に「遊び」を取り入れることは全く否定しません。
どんどん遊んでもらえるといい!!(笑)
子供でも大人でも、年齢、性別関係なく、「遊び」は楽しい!
ですよね!?
遊びながら楽しく学べて、上達できれば最高じゃないですか!
しかしここで厳密にしっかりと線引きしておくことがあります。
「お遊び」と「邪魔・人に迷惑をかける」こととは全く異なる。
授業に真面目に参加することが「お勉強」でもないと思うのです。
優等生タイプに「お遊びを嫌う」子どもが多いかな?講師の話をしっかり聞く優等生に対して、講師としては指導しがいがあるけどね。
でも
そんな彼らだって本音はお勉強なんてきらいなはず。お勉強することが好きな子なんていないでしょう!?。
つまりクラスの中の見えない子供たちの暗黙のルールに従わない、規律に従わないことする行為や身勝手な「お遊び」を、そんな子達は気に入らないのです。
当たり前です!
例えば、楽しみにしていた映画を映画館で上映中、隣の席の人が映画を見ないで、携帯でゲームなんてしていたら誰でも気になる。
「邪魔だよ!」ってこと。
こんなルールを破ったお遊びをしている生徒に対しては講師がしっかりと対応すること。つまり、その子も一緒になって遊べて学べる環境作りを心がけないとね。
もしかしたら楽しい英語の授業と称した、授業内容が全く面白みがなく窮屈で退屈なのかも。素直な子ならそのはけ口に「遊びモード」が過ぎる行為ってこともあります。
そんな子は「集中力がない」みたいなレッテルを張られることがあるけど、全く見当違いな場合が多いと思う。生徒への観察能力、コミュニケーション能力がない講師は、だいたい生徒のことを理解していない。
英語の教材やカリキュラムを使って遊ぶことが遊びではないってこと。
授業が始まると・・・
生徒「今から何して遊ぶのかな〜」
講師「英単語のフラッシュカードを使いながら、音楽を聴いて遊ぼう〜!」
生徒「げえ〜。ヤダ〜。」
講師「え!?遊ぶの好きでしょ〜?」
講師は子供にとって遊びと思っていても、生徒には全く遊びとは思っていないってこと。遊びと称したお勉強ってことがよくある。
でも生徒への観察能力が鋭く、コミュニケーション能力が長けている素晴らしい指導力のある講師って、たとえ同じものを使用したものでも子供たちを自然と遊ばせている。だから結果として子供たちはものすごく学んでいる。
遊んでいるうちに(本人が遊んでいると自覚していようがいまいが)、興味が湧いてきて、もっと知りたいと思うようになっている。
上達のための原則だと思う。
だからどんどんいろんな「遊び」を取り入れます!(笑)
安田 英承
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