英会話学習から見えるスーパーグローバルハイスクールの本来の意味を考えてみた

こんにちは。

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

教室近くの公園
昔から変わらない風景です

スーパーグローバルハイスクールに認定された高校へ通っているセシルの生徒さんやその父兄の方達からお話をさせていただく機会がありました。

ちなみに「スーパー・グローバル・ハイスクール」とは、

高等学校及び中高一貫教育校（中等教育学校，併設型及び連携型中学校・高等学校）（以下「高等学校等」という。）におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して，生徒の社会課題に対する関心と深い教養，コミュニケーション能力，問題解決力等の国際的素養を身に付け，もって，将来，国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることとする。

そして、

文部科学省は，上記趣旨の達成に必要な高等学校等のグローバル・リーダー育成に資する教育課程等の改善に資する実証的資料を得るため，グローバル・リーダー育成に資する教育課程等に関する研究開発（実践的な研究を含む。以下同じ。）を行う高等学校等をスーパーグローバルハイスクールに指定する。あわせて，グローバル・リーダー育成に資する教育に係る高大接続の在り方についても研究開発を行う。

１校あたりの国からの補助金がもりこまれた施策。

英語で授業を行い、課題発見・解決の能力をもつ人材育成、今後の語学力や自分の意見を述べる力、コミュニケーション能力も、これからの社会に求められる力を輩出していこうという試みなんだそうです。

私が直接お話を聞いた生徒たちは、帰国子女なので英語で授業を受けることに関して全く問題なし。

また、彼らはすでに自分の意見を述べる力が他の子に比べてものすごくしっかりしていて、のびのびと学生生活を満喫している様子を伺うと、そのような認定を受けて高校へ行かなくても十分でしょう。

でももしその学校に帰国子女を受け入れる風土や環境がないと彼らにとっては堅苦しい学校生活にも成り得ます。

でもふと思ったのです。

なぜ今ある高校ではダメなのか？

スーパー・グローバル・ハイスクールとして認定されないと何がダメなのでしょうね・・・・。

そのプログラムには、国際舞台で活躍できる「グローバルな人材育成」と「グローバルリーダーの輩出」とあります。

要は、「エリート」学生を作っていこうよ、と言う意味だと思う。

エリート！

一瞬すごいプログラムだな〜と思ったけど、またふと頭によぎるのは、

今ある高校のシステムではグローバルリーダーの人材は出てこれないのか？ということ。

もし本当に「エリート輩出」「エリート人材」を育てるなら、日本で１箇所のみ超エリート育成機関を作ればいいと思うんだけど。

補助金名目の税金バラマキは全く意味がなく、何を持ってグローバルリーダーというのかの定義もはっきりしない。

一般的に

グローバルで活躍している人というとすぐに

英語が堪能な人

というイメージ。

私も英会話スクールを運営しているので、

日本人にとって英語ができないより、できた方が「いろんなことに挑戦できるチャンス」は広がります。

でも何をしたいかによるが・・・。

ただグローバルという言葉には、「地球規模の」と言う意味があるけど、最近この言葉に、大きな疑問が湧くことがあります。

まず海外で活躍している日本人、才能のある人はますます海外志向になっているでしょ。メジャーリーガーやノーベル賞受賞者の多くは海外で活躍している割合が多いように感じます。

日本人が海外で活躍するのは本当に素晴らしいし誇らしい。

でもこのスーパー・グローバル・ハイスクールプログラムは、国の施策にもかかわらず優秀な人材の日本離れがもっと加速していく気がする。

活躍できる人材が輩出できても将来の日本のためでなく、地球規模で考える人材なら、日本国政府が促進しなくても今の高校でなんの問題もないと思うけどね。

もし今までの高校に何かしらの欠陥を抱えているなら、何が本当の問題なのかわからないな。これ無しにはこのプログラムに根本的に何かが欠けているような気がします。もしくは意図的に隠しているのかな。

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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