英会話ができるための単語数とは?

英会話上達

これの答えは、できる限り多くが正解です。

英語では、word とかvocabuararyと使っている人いますが、言葉が違うので意味も違います。

word とは、単語、言葉の最小単位。

vocaburaryとは、語彙、知っている単語の一連のまとまりのことを言います。

 

日本語のword数と比べながら英語のword数を見ていきましょう。

ちなみにword数とは、先の単語の数のことを言いますが、

語彙には、

「理解語彙」、理解しているword数

「使用語彙」、実際に使えるword数

で分かれます。

知っている単語でも、使えない単語があるということ。

以下でデータは理解語彙と考えてください。ただし、若干、データ数が異なる場合があり、私が調べたところでも、単なる語彙数(?)としか表記していない参考資料もあるため、「理解語彙」か「使用語彙」かわかりません。よって、数値そのものも、参考程度にしてください。

 

では、『図説日本語』林大監修によると、

日本語のword数に関して学生の単語数は、

小学生レベル:5千~2万語、

中学生レベル:2万~4万語、

高校生レベル:4万~4万5千語、

大学生レベル:4万5千~5万語。

 

そこで、日本の小学校の成績水準と日本語のword数の関係性を比較すると、

「発達遅れ・水準が低い」とされる小学1年生の平均的word数:2,000

「発達遅れ・水準が低い」とされる小学6年生の平均的word数:8,000

 

「普通」とされる小学1年生の平均的word数:3,000

「普通」とされる小学6年生の平均的word数:16,000

 

「よくできる」とされる小学1年生の平均的word数:7,000

「よくできる」とされる小学6年生の平均的word数:37,000

 

これらのword数の違いをみると、特に入学時のword数の違いに3倍の開きがありますね。

また小学6年生で2倍のword数の違いがあります。

なんなんでしょうね、この違いは?ものすごい知識の差ですね。

 

また、外国人向けの日本語能力試験の認定基準では、word数については

4級で800語程度

3級で1,500語程度

1級で10,000語程度。

 

では、英語能力検定試験:英検で必要とされている各級とそのword数の表です

● 5級 約600語
● 4級 約1,300語
● 3級 約2,100語
● 準2級 約3,600語
● 2級 約5,000語
● 準1級 7,500~8,000語
● 1級 10,000~15,000語
では、日本の中学校3年間で学ぶ英語のword数はいくつか知っていますか?
検定教科書によりますが、880前後から1200前後。
この数から比較すると、英検4級は中学卒業時には合格できる目安となりえます。
TOEICと比較すると、「英検2級=TOEICスコア600点」。このレベルの人の英語の平均word数は、上記の表で約5,000語となります。
このword数で、「旅行先でも、基本的な表現を使い、自然に会話ができる」と言われています。
辞書を使わずに使える単語をたくさん知っていると、英会話では役に立ちます

辞書を使わずに使える単語をたくさん知っていると、英会話では役に立ちます

では、先の中学3年間で学ぶ1000前後の単語数は、英会話のためのword数として、多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?
この数は、英会話のためには、知っておいたほうがよい最低word数でしょう。
ただしこの1000前後の「理解語彙」として知っているだけでは、英会話する上では、あまり役に立ちません。それよりも「使用語彙」:実際に使うことができるword数を増やしていく必要があります。理解語彙と使用語彙の両方を増やしていく必要があります。
あなたの目指すword数は、あなたが実際に英語を使う環境に応じて異なります。専門性のある分野で仕事をしていたら、当然その単語を知って、現場で使えないと仕事になりません。
ただしその専門性の単語のword数が多くても、英会話ができるかできないかは、先の会話で必要な「使用語彙」の量が必要です。
日本のほとんどの英会話学習者は「理解語彙」が多いのが一般的です。1000前後のword数を知っていても、それを使えない人がほとんどです。
初めて英会話を学ぼうと考えている人は、中学3年間で学んだ単語数が、実際の会話で使えるようにすることから始めるといいですね。それらを使い、話し慣れてくると、今の使えるword数が全然少ないということがもっと認識できるようになります。なぜならば、現に自分が使っている日本語のword数に満たすだけの英語のword数が必要だからです。
だからそのword数を増やす勉強やそれらを使う機会を増やすことによって、目指す英会話の能力に到達しやすくなることになります。
英語力を伸ばすのは語彙量を増やすことです。
かんばりましょう!
Let’s get moving!
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安田 英承

1970年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。1児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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