日本で一般的な英語教育を受けた経験があり、英会話ができるようになりたいと思っていたら、参考にどうぞ。
まずは、一般論から。
あなたの母国語が日本語である場合、生まれてから現在までの日本語の習得過程は、
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聞く
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話す
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読む
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書く
この1から4のステップを踏んで日本語を日常的に使って話しているはず。
生まれてからずーと、日本語を聞く環境にいたので、自然と日本語を耳にしていたし、2歳、3歳ぐらいになってくるとそれを口に出して話そうとします。4歳5歳でひらがなやカタカナなど文字に興味を示し、読み始め、5歳6歳から書くことを覚え始めます。
これは一般的な言語習得のステップで、これが英語でも韓国語でも同じ。万国共通です。
でも英語を第2言語として、習得を目指し、あなたが日本で英語の教育をある程度受けている場合、ほとんどの人は上記のステップの#1と#2を飛ばして、いきなり#3と#4を受ける教育を受けています。
学問として英語を学んだ経験があるわけです。
だから多少なりとも英語の知識はあることでしょう。でもこの知識があることは、会話をするときにものすごいアドバンテージとなります。
例えば、会社から突然、アマゾンの奥地への出張命令が出ました。現地の人と商売をすることになります。そこであなたはきっと言葉の壁がまず浮かぶはずです。ジャングルのなかでサバイバルできるかどうかは、最重要課題だが・・・・
さてそんなとき、言葉の問題に対して、あなたは何から取りかかりますか?
まずは、情報収集でしょうね。現地の言葉について、インターネットで検索したり書店に行ったり、単語集や文法書があれば購入して、勉強する準備を始めると思います。
もしインターネットで検索してもヒットしない、書店にはその言語に関する書籍が出版さえされていない、などまったく情報が0の場合、焦りますね。もしくは諦めることもありでしょう。「現地でなんとかなるわ!」と。
さあ、現地に到着後、現地の人と会話することになりました。何を伝えますか?何を考えますか?
例えば、「綺麗な飲める水が飲みたい」場合。
「水をください!」と伝えるはずです。
でも現地の言葉を知らないと、「水」「ください」などなんていうのかもわからない。だから、ジェスチャーで、身振り手振りで切実な状況であることを伝えようとするでしょう。なんとか伝わり無事に水を確保できたら、一安心。
でも建設的なあなたならおそらく、今後のためにも「水をください、ってなんていうのだろう。」と考え、現地の人にジェスチャー交えて言葉の習得にかかるはずです。「水は、XXXと言い、くださいは、OOOOか〜。」と。
ちなみに、乳幼児の子供は「泣く」ことで欲求を表現し、母親がそれを察しますね。「お腹が空いたので、ミルクがほしい」、「暑いか寒い」か、「眠たい」もしくは「オシメが濡れている」と、こどもが伝えていることを母親は感覚的に理解し、それらの言葉を子どもに何回も、何回も伝えることによって、言葉の習得をこどもは自然としていると思う。
会話ができるようになるために、「聞く」・「話す」のステップを踏むのは自然な法則ですが、英語の知識が全くない場合、大変な労力が必要です。
ちょっとしたことを質問したい、知りたいと思っても、伝え方を知らないと、またその知識がないと能率が大変悪い。
「水をください」と伝えるまでに、もう干からびているかも。
だから、ある程度の英語の知識があれば、英会話ができるようになるのに、少なくともアドバンテージであることは、わかってもらえると思う。
中学校や高校の英語をしたことは決して英会話ができるようになるために無駄ではないです。学生時代、勉強していた人に比べて、英語が苦手であまり勉強をしていないのであれば、すでに知識量に差があるので、会話ができるようになるのに時間がかかる場合があります。
知識はいつからでも習得ができます。ということは、英会話ができるようになりたいのであれば、何歳からでも始められることになります。先日も74歳の方で始められる方がいました。国外へ移住予定だからとのこと。
英語の知識をできるかぎりたくさん身につけて、会話練習をするとあっという間に会話ができるようになります。知識がない人は、とにかくたくさん身につけよう。知識は会話をする上で大変に役に立ちます。あとは、その身につけた知識を忘れないように工夫が必要です。
決して無駄にはならないと思う。
がんばりましょう!
安田 英承
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