『The Wizard of OZ(オズの魔法使い)』のミュージカルを観てきました。
出演者は小学4年生から高校3年生の子たち。彼らは普段から歌の訓練や演技指導を受けていたのですが、コロナの影響で公演がずっと延期されていて、今回晴れて果たすことができたのでした。
裏話によると、彼らは練習中もマスクを着用しながら、また緊急事態宣言中はオンラインで演技指導を受けながら、なんとか本番まで間に合ったようです。
この劇の鑑賞を誘われた時、鑑賞料の支払いが必要だったものの、子どもたちが集まる学童演劇でしょ!?とか、出演する子供を楽しむ親たちのお披露目場的な感じと思っていました。
そう、ちょっと見下していました。
本公演は2日間で1日2公演!。そして前もってチケットを買っておいて正解でした。
なんと劇場に到着すると、
『満員御礼』!
当日券はすべて売り切れだったのでした。
さあ!幕が上がりました。
英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。
『The Wizard of OZ(オズの魔法使い)』の映画は1939年制作され、同年に『Gone with the Wind(風と共に去りぬ)』が上映されました。
アカデミー賞を取ったのは『Gone with the Wind(風と共に去りぬ)』だったのですが、昨今のpolitical correctness(ポリティカル・コレクトネス:いわゆるポリコレ)というくだらない風潮から、アメリカでは現在この映画の放映が自粛されています。
この『The Wizard of OZ(オズの魔法使い)』は、主役の女の子のジュディ・ガーランドが扮するカンザス州に住むDorothy(ドロシー)と飼い犬が『オズの世界』に迷い込んでしまうお話。
彼女の旅の途中、「脳」がないカカシ(scarecrow)、「心」がないブリキ男(tin man)、そして「勇気」のないライオン(lion)と出会います。
映画のブリキ役の男優は、撮影中、当時の質の悪い銀色の化粧を顔に塗りたくっていた影響でその後ずっと病気に悩まされていました。
そして、ジュディ・ガーランドが映画で歌った「Over The Rainbow」が、ゲイ・コミュニティーの象徴の旗である、レインボーフラッグの元になっていて、この映画とジュディ・ガーランドがゲイの人達のアイコン的存在になっています。
“There’s no place like home.”(我が家が一番)
映画のエンディングシーンででてくるこの彼女のセリフも、阻害されていた彼らにとってシンパシーを感じているのです。
そしてジュディ・ガーランドの実生活は無茶苦茶でした。
貧困家庭の親が、歌唱力のある彼女をショービジネスに売り込み、一家の稼ぎ頭にさせることに成功しました。
しかしその代償が大きすぎたのです。
母親は撮影や公演で人気絶好調だった子ども時代のジュディを、眠たい夜の仕事でも働けるように彼女をハイにさせる薬を投与し、また眠むる必要があるときにハイになっている彼女をダウンにさせる薬を飲ませ続けたのでした。
完全に中毒になってしまいました。
その結果、『The Wizard of OZ』の夢の世界が現実まで影響を与え、何が正しくて何が現実か、全くわからなくなってしまったのでした。
そして若くして亡くなってしまいました。そう、彼女の親はGolden gooseを働かせすぎて、すべてを無くしてしまったのでした。
そんな『The Wizard of OZ』をこの劇の鑑賞前にアマゾンプライムで観ておきましたが、実際の劇はオリジナルとは異なるアレンジを加えて、全部で1時間半の公演でした。
最後のシーンになってくると、私の周りの客たちは皆、涙を流して泣いていたのでした!
そう、私もウルウルしていたのでした。
鑑賞前は、学童演劇と見下していたのですが、とんでもないくらい質の高い内容だったのでした。
上演中、確かに一人ひとりの子どもたちの演技は素人さがあり、また衣装は役によっては普段着や紙などでできたて手作り感満載でしたが、そんなことよりも、出演者全員でこの劇を作り上げた雰囲気とアレンジされた内容とこの劇のために作曲された曲に感動しまくりでした。
おそらく、歌唱指導の先生や演技指導の先生、プロのピアノ奏者や舞台照明や振り付けのスタッフさんたちのチームワームもあったんでしょう。
本当に良いものを観せてもらいましたよ。
彼らの次回の新たな作品に期待したいとともに、地元の子供達で作り上げる名古屋市の文化事業のあり方にも感動させてもらったな。
2021 セシルスピーチコンテストの参加募集のご案内
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「自己紹介」では、自分のことを言えるように暗唱します。
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安田 英承
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