英語苦手ですか?
私が高校生のときの担任は、物理の先生でした。当初、先生のことはとても気に入っていました。気さくで生徒にも「優しそう!」と、好印象だったことを覚えています。
そんな先生の初日の物理の授業への緊張と興奮で、「どんなことを学べるんだろう!」と教室で楽しみにしていました。
授業の内容は、「引力」だの「重力」だの、ある程度中学校で学んだものでした。だからある程度は理解できました。
さて、1ヶ月ほど過ぎると、「摩擦係数」やらなんやらで、日本語で授業を受けているのに、日本語が理解できない!
授業に出席するも、理解できないまま教科書の内容は進むし、付属の問題集をやっても、質問されている、書かれている問題文の意味がわからない。その問題の答えを、「インチキ」をして見ても、その答えに書いてある、記号の意味がわからない。
当然初回の中間テストには、まったく回答が書けない・・・・
おもしろいものですね。あれだけ楽しみにしていた、担任の物理の授業が「嫌い」になり、次第に、担任の先生まで「嫌い」になっていきました。
授業は少なくとも、出席しないと卒業できないので、授業中はほとんど寝ていた、セシルの安田です。
「物理」はその後、はっきり言って、「トラウマ」でした。「物理」と聞くだけで、脳がシャットダウンするんですね。まったく受け付けない。
英語の授業でそんな経験がありますか?
親の立場
もし親の立場で、子どもに英会話ができるようになってほしいと、思っているなら子どもには、
将来英語が必要なので
英語嫌いにならないように
など、
子どもへの期待があるのではないでしょうか?
子どもの立場
子どもも、今の日本では、小さいときから楽しく英語に触れる機会があります。例えば、子どもから、英語をスクールで習ったり、色々な英語教材を購入してあげたりして、自宅で英語の触れる機会を容易に作ることができます。
そんな子どもが英会話スクールに通ってみたく、初めての「体験レッスン」を受講することもあるでしょう。
そのときの感想によって、子ども自身が楽しめるかどうかも、今後の学習に大切な要素となります。だって初めからイヤイヤで学びたくないのは、大人も子どもも一緒です。
「英語嫌い」にならないためには、何ができるのでしょうか?
まず、「理解できる楽しさ」を学習者本人が知ること。子どもも大人もとても大切だと思う。
子どもが、授業内容が分からない、理解できないときに、いつでも、親や担当の英会話講師、他の生徒にでも誰かに質問して、サポートしてもらうことはとても重要だと思っています。
年齢によって上手に質問ができなかったり、表現できないこと、理解してもらえなかったりする場面が多々あります。でも、子どものそんな心理を日頃から察知していれば、「英語嫌い」にならないと思う。
だって、人間、「物事がわかるようになる」というのは、成長や自己満足のための大切な要素だからです。
習っているのは子ども本人だけど、親や講師が子どもの考えていることの理解や子どもの気持ちについて、頻繁にコミュニケーションをとることが「英語嫌い」の予防にもなります。
「英語嫌い」にさせること
逆に、英語嫌いを促進させるものとして、「押しつけ」。
どんな人でも「押しつけられる」のに、反発するものです。
好きで習い初めたり、興味をもって習い始めた英会話の授業でも、親のエゴや子どもへの期待から、子どもへの押しつけもよく見受けられます。親本人はまったく気づいていない場合がよくあります。
例えば、「XXXちゃんが習いたいと言ったから、通い始めたんでしょう?だから、頑張りなさい!」とか、「英語はこれから大切なのよ!」など。聞いたことないですか?子どもでも、「そんなこと言われなくてもわかっている!」ことを親からの言われたり、押しつけられたりして、「やらされ感」があると、子どもでなくても感じると、やる気が失せるものです。
また会社の上司からの催促で、ただ「言われる」、「命令される」のは、誰だって嫌なものです。そんな状態が続くと、好きなものも次第にやる気がなくなり、授業に出席しても、「ただやるだけ」の状態になります。
こどもも大人も一緒でしょ!?
たとえ好きで始めたことも続けていると、いずれにせよ壁に当たる場合があります。
学習内容のレベルが上がっていくので、わからなくなったり、容易にできなくなってくると、やる気を失くしたりして嫌いになったりする人もいます。
私の物理の授業の場合、担当の先生やクラスの生徒などに、分からないことを質問しても、その場では理解できても、自分で改めて考えるとさっぱりわかっていないことが多く、そんな繰り返しで、「なんでも質問してきていいよ」と親切に声をかけてもらったり、サポートしてもらっても、自分自身は、何を質問したらいいのかがわからないので、質問することさえもできなかった。
だからボイコットが続いたけど、大人になってあるとき、アインシュタインの「相対性理論」についてふっと、興味が湧いてきたんですね。「一体何のついての理論なんだ?」って本屋や図書館に行って、ちょっと調べた経験があります。
今でもはっきりとその理論の説明はできないけど、自分から勉強していみたいという経験は、物理嫌いの「トラウマ」をぶち壊す機会にもなりました。
英語の学習も同じで、「興味を持ち」、「学んでみたい」、「上達している」という気持ちを持っていれば、大人でも子どもでも、少なくとも、「英語嫌い」にはならないでしょう!?また、今現在、「英語嫌い」のアレルギー持ちであっても、「英語好き」になることはいつでもできるのです。それは、あなた次第!
Let’s get moving!
安田 英承
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