「末広がりのいい会社をつくる（塚越寛著）」を読んでみた

セシル英会話に通う生徒さんから、１冊の本をお借りしました。

「末広がりのいい会社をつくる： 人も社会も幸せになる年輪経営」：（塚越寛著）

著者は、「伊那食品工業」の「かんてんぱぱ」という寒天を使った食材の会社の最高顧問の方です。

このような本は、経営系のビジネス書で、さらに社長が書いた本の内容はというと、どのように業績を上げてきたのかという武勇伝とか、会社の宣伝か？みたいな内容が多いのですが、この本はそれらとはかなり違っています。

会社を大きくする手法ではなく、「どうあるべきか」という原理原則に基づいて行動し、会社経営をしたのかを視点に当てた内容で、私自身、読み終わるのに時間がかかりました。易しい言葉で書かれているのですが、内容が深いのですぐにストンと理解し、すっと読み終えることができる本ではなかったです。

だからこのような本は何度か読み直すことで、気づきを得ることができ、理解できるようになると思う。

「末広がりのいい会社をつくる」人も社会も幸せになる年輪経営

英会話ができるようになってみたい子どもから社会人までサポートしている、セシル英会話の安田です。

会社経営で大切なことをこの本では、「目的」と「目標」を分けることと説いています。

そして最終的な会社経営の目的は、「一人でもより幸せな人を増やす」ことで、これってセシル英会話でも結果として同じになるのです。

お金、利益を出すことが目的であれば、不祥事などが社内で起こりえます。でも、それを目的にしている会社が多い多い。そして目標と目的がめちゃくちゃになっている会社も多いものです。そのような会社の人間関係はめちゃくちゃで、だれもお互いに信用していないものです。

でも、一人でも多くの幸せな人を増やすことが目的の経営であれば、職場を快適にすることで働く人達は働きやすくなり、会社はもっと社員を大切にために人件費をあえて増やすことで「よい会社」を目指すのではなく、「いい会社」を目指すことだとしています。

つまり、人件費を増やすためが目的で、そのための目標に利益を求めるのです。

だから利益とは、会社経営の「うんち」のようなもので、利益は出すものではなく、「出るもの」になると例えています。

必要な経費という栄養を全部会社が吸収することで、会社という体が鍛えれれて大きくなり、その残ったカスがうんち、つまり出てきたものが「利益」になるのです。

そこで経営者の仕事は第１に、 社員のモチベーションアップさせること。それによって会社の原動力、従業員一人あたりのパフォーマンスが一気にあがってくるように自ら実践することが大切だとしています。

そして従業員には、忘己利他（もうこりた）という、 己の利益を忘れ、利他の心をもたせることの重要性を説いています。そのためにも教育が必要としています。

そのとおりだと思う。

読み終わって、本の内容で思い出に残っているのが、著者が会社を始めるときに一つの野心があり、それが

利益や成長を目標に掲げなくても、社員を大切にしていれば、会社経営は成り立つことを証明しようとしたのでした。

そして実際に証明されたのでした。

会社の職種や仕事内容とまったく関係ない目的でも、社員を大切に、「一人でもより幸せな人を増やす」ことを目的とし実践すれば、おのずと業績は右肩上がりの会社になることを説いています。

この本を読み終わってすぐに、かんてんぱぱの商品に俄然興味が湧いてきて、愛知県内に１店舗ある小牧市内の「かんてんぱぱショップ」へ行ってきました。

客は店内私一人でしたが、対応してくれた店員さんの接客の良さにはちょっと感動しました。

接客の仕方を学んで対応しているのではなく、忘己利他の社内教育の賜物なんだろうなと思った。

また機会があれば寄ってみたいと思う。

購入したら、この著者が伊那市の風景を撮影したカレンダーも頂きました。

もう１回これから読もう！

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安田　英承

代表 ： セシル（CECIL）

１９７０年、日本国生まれ。「セシル」代表。英会話スクール、留学斡旋、翻訳・通訳業務、日本語教室運営を名古屋中心に行っている。韓国人と日本人のハーフで、妻はアメリカ人。１児の父。ハーレーとアメ車好き。 別アカTwitterで「ハーレー英会話」してます。

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